こんばんは。やや欠け月

 

 

早速ですが、考えてみたいと思います。

 

 

第57回試験・実技試験1・問3(2)

今回は、図13Cにおいて、15日9時に、加賀地方で1mmと2mmが予想されている2つのメッシュは、図13Bでは1mm未満が予想されており、数値が異なっている、ことについて、これは図13Bの1メッシュ内の降水量の平均を予想しているためである、という場合、この2つのメッシュ内を対象にした天気予報を出すときに適切な天気予報文を図13Aも参考にして作成せよ、という問題です。

 

図13A(天気ガイダンス)の石川県加賀地方の赤枠で囲った天気予報の判定に用いる範囲について、図13C(1時間最大降水量ガイダンス)の15日9時に着目してみますと、1mm/hの格子と2mm/hの格子の2つあることがわかります。これは少し読み方が複雑ですが、図13の脚注には、「前3時間における予想を表わす。」とあることから、前3時間における格子内の予想最大1時間降水量という読み方をします。

 

今度はその2か所の格子について、図13B(3時間降水量ガイダンス)でどうなっているか見てみますと、2か所とも「0.4mm/3h以上1mm/3h未満」と、1時間最大降水量ガイダンスよりも値が小さくなっていることがわかります。こちらの方は、前3時間における格子内の予想3時間降水量、つまり格子内の平均値が「0.4mm/3h以上1mm/3h未満」であることを意味しています。

 

ここでなぜ、(2)①のような問いがあったのかがわかることになります。振り返りますと、(2)①の考察では、「図13Aの格子に対応する図13Bの数値が1mm以上の場合、「雨」予想となる。」ということでした。つまり、この2か所の格子はともに1mm未満の予想なので「雨」の予想ではない、しかし図13Cでは、2か所とも1mm以上で「雨」の予想である。そこでさらに図13Aの天気ガイダンスを見てみます。

 

天気ガイダンスでは赤枠の範囲は全般に「曇り」であること、また赤枠の範囲の8格子中、降水が予想されているのが2格子であることから、(1)の考察より、「現象の発現が予想される地域の合計面積が対象予報区全体の50%未満のときに使用」される「所により」の定義を満たしています。

 

以上より、天気予報文は「曇り 所により雨」ということになります。

 

では。バイバイ