こんばんは。
早速ですが、考えてみたいと思います。
第55回試験・実技試験2・問4(2)
今回は、「東経130°~東経132°および800hPa~900hPaに囲まれた範囲で、相当温位のの極値が東西に延びている」とあり、この極値と湿数の関係について述べよ、という問題になります。
まず、問題文の通り、「東経130°~東経132°および800hPa~900hPaに囲まれた範囲」を青の線で囲ってみました。この囲った範囲における相当温位の極値とは、例えば、東経130.2°付近では321K、東経131.2°付近では322K、東経131.9°付近では323Kでいずれもこの経度において最も高い相当温位であり、かつ、相対的に相当温位の高い領域の先端部であることから、これら3点を赤の線で結びますと、この範囲の相当温位場の尾根描くことができ、相対的な相当温位の極大域が東西に延びていることがわかります。
次に、この赤ので表す相当温位の極値が湿数の場でどれぐらいの大きさのところを通っているのかを見てみますと、赤の線は湿数2℃~3℃のところを通っており、相対的に湿数の小さい、すなわち空気が湿潤な領域に対応していることがわかります。以上について35字程度にまとめますと、
相当温位の極大域は、相対的に湿数の小さい領域とよく対応している。(32字)
(気象業務支援センター解答例)
相当温位の極大域にほぼ対応して、湿数が相対的に小さくなっている。(32字)
ということになります。
では。