こんばんは。流れ星

 


早速ですが、考えてみたいと思います。

 

 

第54回試験・実技1・問1(3)



今回は、図4の赤外画像において、華南・華中から日本海にかけてみられる木の葉状の雲域と、前々問で解析した強風軸との位置関係はどうなっているか、という問いです。

まずはじめに、専門知識の気象衛星画像の復習で、この「木の葉状の雲域」とは何かについて簡単に触れておきたいと思います。この「木の葉状の雲域」、すなわち帯状の厚い雲域が極側へ膨らみ高気圧性曲率を持ったものを「バルジ」とよんでいます。大気下層において、南から暖かく湿った空気が流れ込み、それが上昇していることを示唆しており、温帯低気圧が発達していることを表しています。

 



これを踏まえて問題に戻り、図2と図4を見比べますと、同縮尺になっていることから、トレーシングペーパーが使えそうです。主な緯度・経度の交点に印をして、強風軸を雲域と重ね合わせてみますと、この雲域の北縁に沿って強風軸が位置していることがわかります。解答に落とし込む要素をしましては、この位置関係についてだけ述べればOKですので、したがって、

雲域の北縁に沿って強風軸が位置している。(21字)

(気象業務支援センター解答例)
雲域の北側の縁に強風軸が位置している。(19字)

ということになります。

では。バイバイ