こんばんは。星空

 

 

早速ですが考えてみたいと思います。

 

 

第53回試験・実技2・問2

(図1)                                                                           (図2)

 

図1は前問の問2(2)で持ち上げ凝結高度・自由対流高度・平衡高度を求めたときの図、図2は露点温度が18日9時と変わらないとしたときの18日の最高気温が30℃になる場合の持ち上げ凝結高度・自由対流高度・平衡高度を新たに求めた図になります。

 

図2において持ち上げ凝結高度・自由対流高度・平衡高度を問2(2)と同様に求めた結果、持ち上げ凝結高度は880hPa、自由対流高度は820hPa、平衡高度(中立浮力高度)は180hPaとなりました。求める値には個人差があると思いますが、概ね各々求めた値の前後付近になるかと思います。これを踏まえて本文の穴埋めをしていきます。

 

持ち上げ凝結高度は18日9時の940hPaよりも高くなっていますので左下の枠内から①「高く」となります。次に自由対流高度は18日9時の770hPaよりも低くなっていますので左下の枠内から②「低く」となります。そして、平衡高度(中立浮力高度)は220hPaよりも高くなっていますので左下の枠内から③「高く」となります。

 

以上の結果から、今度は18日9時の状態よりも対流が起きやすくなるのか、起きにくくなるのか、ということですが、それがわかるのが図の青で着色した領域で、「対流有効位置エネルギー(CAPE)」とよんでいます。この領域の面積が大きいほど対流が起きやすくなることを表わしています。したがって、見比べますと18日9時の状態よりもこの対流有効位置エネルギーの面積が大きくなっていることがわかりますので、右下の枠内から④「起きやすく」なることがわかります。

 

最後に対流雲が発生した場合の雲底高度につきましては持ち上げ凝結高度に対応します。したがって雲底高度は左下の枠内から⑤「高く」なります。一方の雲頂高度は平衡高度(中立浮力高度)に対応します。したがって、雲頂高度は左下の枠内から⑥「高く」なります。

 

では。バイバイ