こんばんは。
早速ですが、考えてみたいと思います。
第53回試験・実技1・問2
設問では、(2)③で求めた秋田における温暖前線とは別に下層にも特徴的な気温変化をしている層がある、とあります。このときの考察でも少し触れましたが、この「下層の特徴的な気温変化をしている層」とは、高度900hPa~850hPaに見られる高度につれて気温が上昇する安定な層、すなわち逆転層のことを指します。したがって、設問の下端と上端の気圧は10hPa刻みで、下端 : 900hPa、上端 : 850hPaとなります。なお上端は860hPaでも正解となります。
次に、この層の湿度と気温の鉛直分布の特徴ですが、湿度につきましては気温と露点温度との差、つまり湿数が10℃以上で大きいことから湿度が低いことがわかります。また気温につきましては先ほども触れましたが、高度が高くなるとともに気温が上昇していることがわかります。したがって、これらを25字程度でまとめますと、
この層の湿度は低く、気温は高度とともに高くなっている。(27字)
(気象業務支援センター解答例)
湿度が低く、上空に向かって気温が高くなっている。(24字)
ということになります。
では。