こんばんは。
早速ですが、考えてみたいと思います。
第53回試験・専門知識
(a)
(大阪・高安山気象レーダー 2018.03.22 「大阪・高安山気象レーダーへゆく」 より)
(気象庁HP 「気象レーダーによる観測の概要」より)
気象ドップラーレーダー観測では、アンテナを回転させながらパルス状の電波を発射して雨や雪といった降水粒子に反射して戻ってきた電波から分析することで降水強度や降水域の動きを観測する方法です。
したがって、ドップラーレーダーの観測対象は、アの「降水強度分布」ということになります。
(b)
(ブリューワー分光光度計 気象庁HP 「オゾン層の観測」 より)
ブリューワー分光光度計は、太陽光の波長毎の強度を測定し、オゾンに吸収されやすい波長の紫外線と、 吸収されにくい波長の紫外線の強度比を地上で測定することによって、上空のオゾンの総量を観測する機器です。札幌・館野(つくば)・那覇でこの機器を使って観測しています。
したがって、ブリューワー分光光度計の観測対象は、オの「上空のオゾン量」ということになります。
(c)
(大阪空港のシーロメーター〈左〉 2017.04.06 アメダスへゆく 豊中〈旧大阪航空測候所〉 より)
シーロメーターとは雲高測定器ともいい、上空へレーザー光を発射して雲底に反射して戻ってくるまでの時間から雲底の高さを観測する機器です。空港の上空に低い雲がありますと、航空機の発着に影響を及ぼすため主に空港に設置されています。
したがって、シーロメーターの観測対象は、ウの「雲底の高さ」ということになります。
よって、正解は②ということになります。
では。