こんばんは。流れ星

 

 

早速ですが、考えてみたいと思います。
 
 
第52回試験・実技2・問3
 
帯状エコーP-Q-Rの位置が地上の前線に対応しているとし、図12でわかる850hPa面の前線こ勾配の大きさを求めるという設問です。
 
図12の850hPa面の前線の位置は、地上前線の後面にある等相当温位線の集中帯の南東縁にあたります。これを赤の線で入れてみました。
 
 
850hPa面の前線の位置がわかったところで、設問から、地上前線の地点Q付近における前線の勾配を求めていきます。地点Qから850hPaの前線と直交する地点を地点Q’とします。ここでQ-Q’の図上の距離は16mmとなりました。一方、図12には緯度に目盛が振ってあります。緯度1°の図上の長さはたまたま先ほどと同じ16mmとなっています。したがって、Q-Q’間の水平距離は緯度1°と同じ距離、111kmと求まります。
 
次に、設問では勾配の大きさを分数値1/Aで表す、とあります。また地点Q付近の850hPa面の高度は1480m、地上は特に断りがありませんので0mとしますと、高度差は1480mとなります。これを踏まえてAを求めますと、
 
1 : A = 1.480 : 111
111 ÷ 1.480 = 75  A=75≒80
 
解答は10の倍数で答えよ、との指示ですので、A=80ということになります。
なお、気象業務支援センター解答例は70も正解としています。
 
では。バイバイ