こんばんは。星空

 

 

早速ですが、考えてみたいと思います。

 

 

第51回試験・問1(4)

問1(1)の穴埋め問題のおさらいをしますと、四国の南の低気圧は発達が予想されるため、海上強風警報が発表されている、ということでした。

(4)①の問題では、図3の赤外画像と水蒸気画像とを見比べて雲域Aとバウンダリの位置関係をそのまま解答に落とし込めばOKでしたが、今回の問(4)②で問われている雲域Bは四国の南の低気圧に対応する雲域であり、出題者は、四国の南にある低気圧が今後、発達することを示唆するとみられる雲域の特徴を解答するよう求めていると考えられます。

赤外画像によりますと、雲域Bは東海から東シナ海にかけて、細長い帯状に延びており、雲域Aよりも白く、表面が一様であることから厚みのある上層雲と読み取ることができます。

次に、低気圧の今後の発達を示唆する雲域の特徴として、帯状の雲域が極側に膨らんで、北縁が高気圧性曲率をもつようになります。このことを、「バルジが形成される」という言い方もします。これは、対流圏下層からの暖湿な空気が流れ込むことによってそれが上昇していることを示しており、このことから低気圧が発達しつつあることを読み取ることができます。したがって、

形状: 細長く帯状で、北縁にバルジが形成されている。(22字)
厚み: 厚い
上/中/下の別: 上層雲

(気象業務支援センター解答例)
形状: 細長く、北縁が高気圧性曲率をもつ。(17字)
厚み: 厚い
上/中/下の別: 上層雲

ということになります。

では。バイバイ