こんばんは。星

 

 

早速ですが、考えてみたいと思います。

 

第51回試験・一般知識

実際のエマグラムを、別の過去問題で見ながら考えてみます。

 

第33回試験・一般知識

 

未飽和の空気塊が断熱的に上昇したり下降したりする、いわゆる断熱変化するときに、その温度が変化する割合を乾燥断熱減率といいます。エマグラムでその乾燥断熱減率を示しているのはいちばん寝ている斜線になります。

 

空気塊が飽和しますと、上昇するときに、空気塊の中の水蒸気の凝結に伴って放出される潜熱によって暖められるため、空気塊の温度の下がる割合が乾燥断熱減率よりも小さくなります。この温度の変化の割合を湿潤断熱減率といいます。エマグラムでその湿潤断熱減率を示しているのは、茶色で示されている少しカーブをしている斜線になります。

 

あともう一つ、ある混合比の値の空気塊が、どこで飽和するのかを示した線を等飽和混合比線といいます。エマグラムでいちばん立っている斜線がそれにあたります。例えば、気温が35℃で露点温度が21℃の湿潤空気塊があるとしますと、エマグラムの中に混合比を示す数字が書かれています。横軸の温度が21℃のところの混合比が15g/kgですので、湿潤空気塊が上昇しますと、露点温度は15g/kgの等飽和混合比線に沿って持ち上げ凝結高度まで上昇することになります。

 

したがって、(a)乾燥断熱線、(b)等飽和混合比線、(c)湿潤断熱線があてはまりますので、正解は②ということになります。

 

関連問題として、エマグラムを使って、この第33回試験・一般・問4にもチャレンジしてみましょう。次回、一緒に考えてみたいと思います。

 

では。バイバイ