こんばんは。流れ星

 

 

早速ですが、考えてみたいと思います。

 

 

第50回試験・実技1・問4

問題では、950hPaの空気塊を凝結が発生する880hPaの高さまで上昇させた場合のその後の鉛直方向の動きはどうなるのか、ということで図12のエマグラム上で確かめてみたいと思います。

 

 

まず、元の空気塊の位置は、太い実線で示されている実際の気温と950hPaとの交点にあります。

ここから、880hPaまで空気塊を持ち上げるのですが、凝結するまで持ち上げるのですから、この間は乾燥断熱線、すなわちエマグラムで最も寝ている線(赤い線)に沿って上昇していくことになります。

 

880hPaまで上昇させた空気塊の位置を、赤い丸で示しています。このときの気温は、約14.5℃になっています。これに対して、実際の気温は約19.5℃ですので、持ち上げた空気塊の気温は実際の気温より約5℃低いことがわかります。

 

持ち上げた空気塊が実際の気温よりも高ければ、空気塊は空気密度が小さいため自ら上昇する動きをするのですが、結果を見ますと低いですので、空気密度が大きく上昇しない、ということになります。

 

したがって、問題文の下の枠内からは、「上昇しない」のアが選ばれることになります。

 

では。バイバイ