こんばんは。
早速ですが、考えてみたいと思います。
①
第49回試験・実技1・問3(1)など、これまでも既にご紹介しましたが、今回も500hPaトラフの解析の問題ということで、主な留意点を確認していきましょう。
500hPaトラフの解析の方法として、
・等高度線の曲率の大きな部分に解析する。
・特に等高度線の曲率が不明瞭な場合は正渦度の極値を含む正渦度の強い領域に対応させて解析する。
・低気圧の中心を起点として解析することがある。
・負渦度域までトラフを解析させない。
これを踏まえて今回は図2の雲域P、すなわち朝鮮半島付近の前線のキンクに対応するトラフということで図5(上)を見てみますと、華南から朝鮮半島、日本海、サハリンへ延びている帯状の正渦度域があります。
等高度線の曲率の大きい部分では5820mはわかりやすいですが、5760mは曲率が小さく不明瞭です。
そこで正渦度の極値を見ますと、北緯41°東経131°付近の+82×10-6/s、朝鮮半島の西側にある+92×10-6/s、北緯33°東経120°付近の+85×10-6/sがありますので、これらに沿って解析します。したがって、
(気象業務支援センター解答例)
ということになります。
では。