こんばんは。星

 

関西航空地方気象台では航空機の離発着の脅威となるダウンバーストの元となる積乱雲の発生の監視やダウンバーストやガスとフロントの可能性予測の重要性を実際に見て改めて感じました。

 

その関西空港からの帰りに、梅田の紀伊國屋書店に何となく立ち寄ると、そのダウンバースト関する本を見つけたので早速購入しました。

 

 

その本がこちら。

 

「ダウンバースト-発見・メカニズム・予測」 小林文明著 成山堂書店

 

 

内容は、

 

 

こんな感じです。

 

以前ご紹介した、「竜巻 メカニズム・被害・身の守り方」と同じ著者による続編でこの9月に出版されたばかりです。

 

タイトルだけですと専門的な堅苦しい印象ですが、そうではありません。

 

第1章では、ダウンバーストという現象がどのような経緯で発見されたかを解説しています。

 

第2章では、ダウンバーストの発生のメカニズムについての解説です。竜巻やつむじ風といった他の突風とどこが違うのか詳しく解説されています。

 

第3章ではガストフロントについての解説です。一般的に積乱雲からの強い下降気流がダウンバーストでそれが地表面にぶつかり発散した水平風の先端をガストフロントと区別されています。特にここでは写真や図を多く用いて詳しく解説されているのでわかりやすいです。

 

第4章ではダウンバーストの被害の実態について紹介されています。ダウンバーストから身を守るにはどうすればいいか、や藤田スケールや日本版改良藤田スケールについても詳しく掲載されています。

 

第5章ではダウンバーストの観測と予測についてで、気象ドップラーレーダーでどのように観測されるか、またどのように予測されているのかを解説しています。

 

全体的に写真や図を多く用いて、また実際の被害についての事例を解説することで、専門家向きというよりもむしろ一般の方向けに読んでもらいたいという意図が伝わってくる1冊です。

また気象予報士試験対策で読まれてもいいのではと思う内容です。ぜひどうぞ。

 

では。