こんばんは。新月

 

前問で初期時刻から12時間後の20日21時の予想図を基に前線の解析を行いました。

今度はその20日21時に実際はどうだったのかをエマグラム・赤外画像の実況資料から検証してみましょう、というのが今回の問題です。第45回試験・実技試験・問4からです。

 

問4

 

図10 のア~ウは,20 日21 時に観測された潮岬,松江( 島根県),名瀬のい
ずれかの状態曲線と風の鉛直分布である。また,図11 は同時刻の気象衛星赤
外画像および松江(X) と潮岬(Y) 間の気象衛星赤外画像の輝度温度図である。こ
れらを用いて以下の問いに答えよ。

 

 

 


(1) 図10 のアに関する以下の問いに答えよ。


① 鉛直方向の風向変化に着目して700hPa より下層の温度移流の種類を
答えよ。また,その根拠を30 字程度で述べよ。


② 逆転層の上端の高度を10hPa 刻みで答えよ。また,この逆転層に対応す
る前線の種類を答えよ。


③ ①②からアを観測した地点の,地上の前線との位置関係を簡潔に答えよ。

 

 

(2) 図10 のイに関する以下の問いに答えよ。


① 鉛直方向の風向変化に着目して850hPa より下層の温度移流の種類を
答えよ。


② 最も低い高度に現れている逆転層の下端の高度を10hPa 刻みで答えよ。
また,その成因を30 字程度で述べよ。

 


(3) 図10 のウを観測した地点の雲頂の気圧を50hPa 刻みで答えよ。


(4) 図10 のア~ウをそれぞれの雲頂高度の高い順に並べその記号を答えよ。


(5) 図11 から潮岬と松江のそれぞれの雲頂温度を5℃刻みで答えよ。


(6) 潮岬,松江,名瀬に対応する状態曲線は,それぞれ図10 のア~ウのいずれか
記号で答えよ。

 

次回、一緒に考えてみたいと思います。

 

では。