最近、お気に入りのフォントがございます。
それはモリサワの「BIZ UD明朝 Medium」です。
デザインが良いというより、視認性がいいんですよ。
小説の場合、Kindleにするとき縦書きにしますから、なにか特別な理由がないかぎり、アルファベットとアラビア数字は全角にします。
でも日本語変換って、アルファベットとアラビア数字を半角に変換しがち。気づかずそのまま書き進んじゃうこともじつはけっこーあります。
BIZ UDの「UD」は「ユニバーサルデザイン」のことで、そもそも「見やすい、読みやすい、間違えにくい」の3点を重視して開発されたフォントだそうです。
そして、ここが重要ですが——
BIZ UD明朝とBIZ UDゴシックの2書体は、個人、商用にかかわらず無償で利用できるのです。Webサイトに埋め込んだり、改変して派生フォントを開発してもOK。
ありがたい!
安心して使えるフォントです。
ちなみに上に貼り付けたスクリーンショットはWindowsのWZエディターで表示したときの様子です。
これがMacだと——
同じMediumなのに、ちょっと太さが違う。Macのほうが太い……というか濃く見えてさらに視認性が良いです。
さすがApple。スクリーン用スケーラブルフォントの品質では、Microsoftに比べ一日の長がありますな。
このように、BIZ UD明朝はすばらしいフォントですが、残念ながら完ぺきではありません。
数字の「1」とアルファベットの「l」が見分けにくいのです。
ごらんのとおり。
1とlはどのフォントでも見分けにくいですから、ここはがんばって欲しかったですね。
でも基本、とても良いフォントです。
印刷に向くかは媒体の性質とか、デザインの統一性などで変わってきますからなんともいえませんが、エディターで文字を打つことに限っていえば、とってもいいと思います。
いかがでございましょう。フォントって飽きませんよねえ。ずっと見てられる(笑)。
15世紀の中ごろに活版印刷が発明されてからずっと「フォント」の改良は続いていますが、まだまだ進化の余地があるというのもすごいよなあ。
以上、フォントフェチの独り言でした(笑)。
▼ Kindle出版情報
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こちらの作品も引き続きよろしくお願いします。
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神宮寺珈琲店 其の弐
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