ヘンゼルとグレーテル | TERUのブログ

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つれづれに

第2版を出して、ちょこっとだけ心の余裕ができたせいか、DVDで映画を何作か観てます。

そりゃそうと、意外と「映画を観ました」って話題が多いので、ブログテーマに「映画」を追加してみました。2012年の分まで遡って、映画について書いた記事のテーマを変更したけど、疲れたから途中で止めた(苦笑)。

さて、本日は「ヘンゼルとグレーテル」でございます。最初に書いた通りDVDで鑑賞。

告白しよう!(←またかよ)

わたくし、童話を大人向けに変えた話って、だーいすきなんです。

星新一の短編に「シンデレラ」のその後を描いた作品があって、ぼくが読んだのは、たしか中学の時だと思うんだけど(星新一に目覚める年頃って、中学生が多いよね)、それ読んで、ぶったまげたんですよ。

だってね、シンデレラって、魔法使いのおばあさんにカボチャを馬車に変えてもらって、お城の舞踏会にいって、王子さまに一目惚れされて幸せになる話でしょ。

ところが!

星新一のそれは、王子さまの浮気に悩むシンデレラの苦悩が描かれていたのです。だって、そもそも舞踏会で会った女の子に一目惚れしちゃうような、軽い男ですよ。しかも、ガラスの靴を落としていったから、その靴に合う女の子を探せと部下に命じるような、どうしようもないバカ王子だから、結婚したあとシンデレラはすごく苦労するんです。王様が生きてるころはまだよかったんだけど、王様も死んで王子が国王になったら、もー、大変。バカに拍車がかかって、国が滅びそうになるのを、シンデレラがなんとか食い止めている……というお話。

これ読んでね、中学生だったぼくは、大人になったのです。純粋な心に大人の毒が入り込んだわけ(笑)。星新一も罪な小説を書いたもんだ。

前置きが大変長くなりましたが、そのようなわけで、童話を大人向けのお話に改編した小説や映画が大好物なのです。

で、ヘンゼルとグレーテルですが、大変、よろしゅうございました。

こんどのヘンゼルとグレーテルは戦うのだ! というキャッチコピーどおり、あのグリム童話が、アクション映画に大変身しております(笑)。

この映画、絶対に子供には見せないでください。もー、悪い魔女をえげつなく殺しまくっておりますので、それだけで純粋な心の子供たちは泣き出すこと必至!

でも、白い魔女も出てきて、その魔女が献身的な愛を見せてくれたりしてねえ。大人には(男には?)、大変美味な作品に仕上がっております。

アクションヒーローモノがお好きな方にも、お勧めです。