うーん、困った。
小学3年生の姪は、時間の計算が苦手なんですよ。
たとえば、「10時20分の、50分後は何時何分ですか?」 というような問題が解けない。9時50分とか答えちゃう。
手を焼いたお袋から(姪にとってはおばあちゃん)、この子に時計の読み方をたたき込みなさーい! と勅命が下りましたので、わたくし奮闘したんですが……
むー。
これがなかなか、大変でしてねえ。
いわゆる計算問題(10進法)は問題ないのです。宿題がスラスラ解けるのはもちろん、宿題以外の、やや難しい学習教材も解ける。本人も計算問題は得意という意識があるようです。(2年のとき、計算問題をさんざんやらせた成果が出てるぜ!)
なのに、時間の計算になると、とたんに苦手意識が働くのか、やる気がなくなって、ウダウダ考えた挙げ句、間違った答えを書くんだよなあ。
さっきの「10時20分の50分後」ですが、ぼくが設問を、では10時20分の、1時間後は? と変えてやると、「11時20分」と即答できるのです。50分後は、それより10分早いわけだから、「11時10分」だとすぐにわかるだろうと思ったんですよ。
ところが、なぜか答えられない。
じゃあ、1時間は何分かと聞くと、「60分」と即答できる。
なのに、なんで50分後がわからないのだろうか?
どうも、言葉として「60分」とか「1時間」という数字を覚えているだけで、60進法を感覚的に拒絶しているように思えるんですよね。彼女の頭の中では、「計算」といえば、10進法なんですよ、たぶん。
でも、時間だけは60進法だから、これはもう、シュメール人のせいだろうとなんだろうと、感覚的に体に覚え込ませるしかない。
あ、60進法なんていうと、大人でも拒絶するだろうから(笑)、もちろん、そんな教え方はしてませんよ。どうぞ、ご安心を。
そうだ。これ読んでいるあなたは大人だろうから、ためしに60進法やってみますか?
そうだな。じゃあ、45分は、60進法でいうと、何時間ですか?
即答できる人は何人いるかな?
答えは0.45時間です。だって、45分だもん(笑)。30分は、0.3時間。15分は0.15時間。よーするに、時計の針そのまんまですよ。われわれはアナログ時計の感覚が染みついてるから、これを60進法だと思わないだけ。
なーんてことは、あとで(高校生くらい?)覚えればいいことであって、とにかくいまの姪には、アナログ時計の感覚を身につけて欲しいわけです。
ですから、安い目覚まし時計(980円)を買ってきて、アナログ時計の針を動かしながら、「自分で針を回しながら数えていって、10時20分の50分後を探してごらん」というと、2時(10分の位置)をちゃんと指差すんですよ。でも、そこで10時が、11時に繰り上がるのを理解するのに、少し苦労しました。
やっと、繰り上がりと繰り下がりができるようになったので、似たような問題を、いくつかやってみて、慣れてきたところで時計を隠すと……とたんにできなくなるんだよなあ。
頭の中に、アナログ時計をイメージするのは、まだ難しいようです。
小学校3年生で、時間の計算は、まだ早いんだろうか? 姪が小学校に入る前までの、ゆとり世代は、もっと高学年でやっていたんじゃないかって気がしてきたけど、だからって、姪には関係ないしなあ(苦笑)。
そう! 姪はもう「ゆとり教育」じゃないから、泣き言はいってられないのだ!
でもなあ。悩むなあ。どうやって教えたらいいんだろう。本人も苦手だから、ぜんぜんやる気を出してくれないのも困りもの。
時計が読めないと、友だちと待ち合わせの約束ができないぞー。というと、「20分とか、50分後とかなんて、変な待ち合わせなんかしないもん!」なんてふてくされるしさ。
まったくもー。
だれに似たんだか、口だけは達者だ(苦笑)。
なにかいい学習方法はないものだろうかとネットを探してみると、「生活の中で自然に時間の感覚を身につけましょう」なーんて答えが、一番多いみたい。
まあねえ。無理に詰め込んで、苦手意識が大きくなっても困るから、生活の中で覚えてくのが一番いいんだろうけど……そんな悠長なことでいいのかと焦りも感じるし……
うーむ。しばらく悩みそうだわさ(苦笑)。
連休中はブログお休みします。
ゴールデンウイークの前半は天気もよさそうなので、みなさん楽しんでね~。
ぼくと彼女さまも、ノンちゃんとお出かけする予定でーす。