いろいろな方のお話をうかがって、勉強させていただいています。

 

新生児放置し死なせた疑い、東京 31歳の母親を逮捕

 

 

  • 新生児を自宅に放置し死なせたとして、警視庁は31歳の母親を2日に逮捕した
  • 浴室で出産したあと放置し、仕事で外出を繰り返していたという
  • 「病院に連れて行くお金がなかった。相談する人もいなかった」と話している

 

 

 

以前、

周産期ボンディング障害を知っていますか?

助けを求めるということ。

という記事を書きました。

 

 

予期せぬ妊娠に対する支援団体は複数ありますが、

自らアクセスしてくる方しかお手伝いはできません。

残念ながら、現状は助けを求める方しか、救うことが出来ません。

最終的に自宅出産を迎える方は、

そもそも自分から支援機関に繋がることはないそうです。

 

団体によっては

「赤ちゃんを縁組に出すと決めてから、連絡をしてくるように」と

言われてしまうところもあるそうです。

 

 

 

今回の方も、赤ちゃんが1,300g程度と考えると

周囲から見ると「少し太ったのかな?」という程度にしか

思われていなかったのかもしれません。

 

妊娠を、周囲に知られたくないと思う女性であれば

わざとゆったりとした衣類を身につけるなど、

周囲に悟られないように「必死に努力」をするのでしょう。

 

お金に困っていたのであれば、

産んだ方の栄養状態も良くなかったかもしれません。

妊婦さんはただでさえ、貧血になるのに

きちんと食事は出来ていたのでしょうか?

 

通常であれば、妊娠期間中は

新たな命の誕生を待ち望み、名づけをどうしようかなと

ウキウキした生活を送るはず。

出産直後でも休まず出勤をしていたということは

休むとお給料が減ってしまう・・・と困窮していたのかも知れません。

もしかしたら、借金もあったのかもしれません。

 

 

こういった事件が明るみになると

「誰にも言えなかった」「相談できる人がいなかった」という

当事者の声が聞こえてきます。

「お金に困っているなんて、恥ずかしくて言えない」

そんな思いもあったのかもしれません。

 

当事者の方は、自分を

「私は『助けられる価値のある人間』である」

そう思うことが出来ない状況にいたのでしょう。

「どうせ誰も助けてくれない」

そう思ってしまったのかもしれません。

「一人では抱えきれない。無理!」

そう、カミングアウトが出来ればよかったのに・・・と残念です。

 

どういった経緯で、そういう状況に陥ってしまったのかを

行政機関には丁寧にトレースして欲しいと思います。

私も、過去にはこのような方々に厳しい意見を持っていました。

きちんと制度は整っているのに、なぜ活用しないの?と。

でもね。

知らない制度は活用できないんです。

知らないことを責めても、仕方が無いのです。

大切なのは、『困っているということ』を表出できること。

 

 

妊娠だけで、まだ赤ちゃんが生まれていない状態だと

母子支援施設には入れないと聞いたことがありますが、

実際のところはどうなのでしょうね?

行政としては税金を使いたくはないのでしょうから、

わざわざ広報もしないでしょう。

 

社会的養護について、少しは詳しくなったつもりでいましたが

今、目の前に同じような方がいたら

どのような行政の支援体制があるのか、検討がつきません。

一番最初に思いつくのは生活保護ですが、

働けるうちは働いてくださいと言われてしまうのかもしれませんね。

妊娠週数を確定するために、まずは産婦人科を受診でしょうか。

妊娠中の検診には補助がありますが、

最初の診療費は支払わなければなりません。

ある程度の週数になっていれば、

母体保護法がらみで生活保護も受けやすくなるのかな。

 

詳しい方、教えてください。

オープンにしづらい内容であれば、メッセージをお願いします。

 

そんな風に考え込んでいたら、思い出したのがこちら。

公益社団法人 日本駆け込み寺

「新宿の玄さん」で検索したら、まだ活動されていました。

昔、「ザ・ノンフィクション」で密着されていたのを観ました。

事務所を移転したところまでは覚えていたのですが、

いつの間にか「公益社団法人」だそうです。

支部も出来ているみたいです。

活動内容に「妊娠相談」は入っていませんが、

私よりはノウハウがありそうです。

 

 

 

お読みいただき、ありがとうございました。