いろいろな方のお話をうかがって、勉強させていただいています。

 

 

日々、こども達のお世話に当たっている職員さんたちは、「こどもにとって特定の人ラブ」の

大切さをよくご存知だと思います。

 

社会的擁護の勉強会に参加してきました。

関東にあるそのA乳児院では、保護者からの面会が期待できないこども達に

週1回など定期的に面会に来てもらう「面会ボランティア」を導入しているそうです。

そのA乳児院では、積極的に広報活動をしていないので、ここでは伏せることにして。

 

代わりに、ネットで見つけた少し古い記事をお知らせします。

 

面会ボランティア、新年度から養成 徳島赤十字乳児院

 

 

 

 

”面会ボランティアは、保護者代わりとなって面会室で子どもと過ごし、

会話や読み聞かせなどを行う。1回の面談時間や頻度は未定だが、

子どもたちが「自分だけが構ってもらえている」と感じる時間をつくり出す。”

 

”子どもたちが楽しみにしている時間の一つに保護者との面会がある。

しかし、養育を拒否して面会に来ない親が10年ほど前から徐々に増え、

今では3割の子どもが面会を受けられない状況にある。面会室から聞こえる笑い声を、

うらやましがったりねたんだりするケースが見られるという。”

 

 

もちろん「誰でもウェルカム!」・・・と簡単にはいかないことと思います。

そのボランティアさんがどのような人物なのか、児童福祉の理念を理解されているか、

人格的社会的に信用が置ける人物なのか、しっかり判別する必要があるでしょう。

どの乳児院でも、普通の施設ボランティアとして活動していただいた後、

ボランティアさんの希望と資質を見極めて、初めて面会ボランティアと認定されるようです。

 

さらに、先進的な取り組みをしている力のある乳児院では、

乳幼児の「週末里親」(土日だけでなく、学童期の夏休みに相当するような長期間も)

やっているところもあるそうです。

(ソースは個人の方のブログなので、リンクは控えます)

 

しかし、そもそも「こどもにとって”特定の人”が大切である」と認識されているならば、

里親委託をして家庭擁護を推進するのが国の方針のはず。

さらには特別養子縁組を検討しても良いのではないでしょうか?

そのためには、児童相談所に率先して動いてもらわないとなりません。

処遇を決定するのは児童相談所です。

 

児童相談所が動いてくれない以上、

徳島赤十字乳児院さんをはじめ面会ボランティアを導入されている施設さんは、

自分達のできる範囲で、こども達の成長発達を促進するために奮闘されていることと

思います。

どうぞ、この取り組みが大きく広がって、こども達が「自分だけの誰か」を得られますように。

 

ちなみに、面会ボランティアさんが担当する乳幼児さんは、帰宅の見込みは・・・?

成長するとやはり乳児院から、措置変更で児童擁護施設にいくのでしょうか。

同じ面会ボランティアさんが継続してかかわれたら、理想ではありませんか?

そして、この面会ボランティアさん達が養育里親や養子縁組里親になってくれたら。

ゆくゆくは、「新しい社会的養育ビジョン(2017.8月)」で掲げる

乳幼児の里親委託率75%が達成されますように。

 

あと3年ちょっとしかありませんあせる

 

お読みいただき、ありがとうございました。