Part 39. ドウシテダ~! to 不定詞

英文を作るときに日本語から作る人は、まだまだ多いと思います。
なかなか英語で考える、といっても1度ついてしまった習慣は
カンタンにはなくなりません。気がつけば、
「これって英語でなんていうの?」って思ってるはず。
ならばムリに直そうとせず、いろんな表現方法を詰め込んで行くに限る。
前は動詞に動名詞~ing をつけて表現する方法をやりました。
今回は動詞に to do をつけて2重動詞にする練習です。
(難しくいえば to 不定詞と言い、動詞の目的語としての動詞)
たとえば、
「彼はうまく仕事を終えた」という文。
あなたなら、どんな英文にしますか?
今までの考え方だと
主語(He)+動詞(finished)+目的語(his work)+副詞(nicely)
というような文になるんではないでしょうか?
動名詞を覚えてた人なら、
He finiished working nicely.
もちろんこれもおKです。
さて、この「うまく」というニュアンス。
nicely なのか well なのか、はたまたなんなのか迷う所です。
副詞というのはけっこう曲者で、とくにいい、悪いはビミョーです。
なにがいいの、悪いのという疑問を抱かれてしまうんですね。
うまくと言っても、上手に、とかズルく、とかいろんな意味があります。
そこでここは動詞 to do を活用しましょう。
He succeeded to finish his work.
直訳すれば「彼は仕事を終えるのに成功した」
でもこんなオーバーな訳にとらわれる必要はありません。
「うまく~した」、というイディオムなんです。
『イディオム』というと、ああなんか難しい~っと思うかも。
だからフツーに動詞 to do の表現として覚えるだけ。
ワシはこれを勝手に『ドウシテダ』英語と決めます。
ダジャレです。
でもどこに置くか紛らわしい副詞を使うよりも、
もともとの文のニュアンスがよく出てると思います。
よくあるのが、
~をやり遂げる
⇒なんとかして~する。
I managed to sell everything.
なんとかすべて売り切った。
よっく知ってる manage to do のイディオムですね。
イディオムというと、いつもこの表現しかないと思ってしまいがち。
でも succeed を使ってもいいし、achieve を使ってもいい。
要は動詞と動詞を to で組み合わせるだけ。
他にどんなのが思い浮かぶでしょう?
~しそこなう。
⇒~するのに失敗する。
She failed to convince her parents.
彼女は親を説得しそこなった。
⇒~するのをミスる。
She missed to convince her parents. は間違い。
⇒She missed convincing her parents.
(動名詞~ing しかとらない動詞参照)
~することにする。
⇒~することを選ぶ。
They chose to live ecologically.
彼らはエコに生活することにした。
⇒~することに決める
They decided to live ecologically.
⇒~することに同意する
They agreed to live ecologically.
こうしてみてみると、同じ日本語でも、
その中にいろんなニュアンスが隠れていることがわかります。
よくグルッぽでされる質問が
「~するって、英語でなんていうんですか?」というのがあります。
もしこれが
「ヤッパリ明日はキャンセルすることにしました」はなんていうんですか?
って聞かれたら、どう答えていいか困ることになります。
ほんとの経緯を考えると、答えがたくさんあるからです。
ニュアンスなど考えずに
I will cancel it for tomorrow anyway.
と答えればいいんじゃないの?と思うかもしれません。
そう答えてる人もいます。
でもニュアンスを分けて使いたい、覚えたいと言う人は、英語の前に
日本語をもう少し詳しく考えるクセも必要かも知れません。
I've concluded to cancel it for tomorrow.
「考えた末に」ワシならこんな風にいうかもしれません。
日本語からの英語訳。
何気ない日本語を分解してみると気付かなかった英語が見えてきます。
またまた困惑させてしまったでしょうか?
このドウシテダ~英語、頭に入れておいてくれると嬉しいです。
