Part 38. 形容分詞を徹底的に!

Participle Adjectives
以前、『ing を使いこなす』でちょっと触れましたが、
動詞が形容詞になったもの(分詞の形容詞的用法=形容分詞)
今回はそれを徹底的にマスターしましょう。
分詞は、ing がつく現在分詞と、ed がつく過去分詞があります。
動詞をかんたんに形容詞にできるから、ぜひチャレンジ。
excited face と exciting face では意味が違ってきますよね。
興奮してる顔と、興奮するような顔。
日本語訳はあまり変りませんが、意味が違いますね。
何かに興奮したら excited、(人を)興奮させるようなものなら exciting
形容詞になるとつい、間違ってしまう人はこれがチャンスですよ。
①現在分詞と進行形
形容詞になれる動詞はたいがい他動詞です。
He is boring.
bore = 退屈させる(他動詞)
この文章の boring が形容詞なのか、現在進行形なのか、
日本人は迷うかもしれません。
でもよく考えて。
もしこれが通常の動詞の進行形なら、目的語が必要です。
He is boring his friends.
彼は友達を退屈させている。
だから、最初の文は形容詞的用法ですね。
He is boring.
彼は退屈なヤツだ。
なので、程度を表す副詞をつけても大丈夫。
He is very boring.
彼はとても退屈なヤツだ。
この very は is を強調する副詞ではなく、boring を修飾。
ing の形容詞は、原因を作ってる主語に注意しましょう。
②過去分詞と受身
では受身との違いは?
He is bored by his friends.
彼は友達に退屈させられている。
このように必ず by で彼を退屈させるものを表示します。
だから、何もついてなければ状態を表す形容詞的用法です。
He is bored.
彼は退屈している。
なので、程度を表す副詞をつけても大丈夫。
He is a little bored.
彼はかなり退屈している。
(この a little は副詞です)
形容詞でも理由を示す前置詞はつけられます。
He is bored with his friends.
彼は友達に退屈した。
ed の形容詞はされている側が主語になります。
日本語ではこうした感情は自然発生と捉えられるので受身的な表現はしません。
でも英語ではほとんど外界からの影響でそういう感情になると考えられます。
だからたいがい「~させられた」という表現になってます。
発想の転換が必要ですね。
is の代わりに got を使って、現在完了としてもよく使われます。
I got bored.
退屈した。つまらなくなった。
過去形とどう違うの?と疑問があるかもしれませんが、
どちらにも使える、というのが会話表現。
I was bored.
と言って、過去を特定するより、そうなったと言う状態を表現できます。
③では以下の例文を考えてみてください。
ing と ed どちらの文章も作れる練習をしてみてくださいね。
Questions:
1. あなたに会えてとてもうれしい。(please)
2. 私は急に彼が恐くなった。(frighten)
3. 彼女はいっしょにいてなんとなく寛げる存在です。(relax)
4. あのワンちゃんにはとても手を焼いている。(annoy)
5. あの事件ではとっても恥ずかしい思いをした。(embarrass)
6. わが子のことで深刻に考え込んでいる。(concern)
答えは下をクリックしてみてね。

④ ly をつけて副詞にしてみよう。
excitedly, excitingly …どちらもあります。
He cried out excitedly.
彼は興奮して叫んだ(興奮させられて)
He sang out excitingly.
彼は感動的に歌った。(感動させるように)
この場合も、主語との関係を考えて ed か ing かを決めましょう。
Questions:
1. 彼女の部屋はびっくりするほど散らかっていた。(shock)
2. 赤ちゃんは安らかに寝ていた。(relax)
3. ムスコがイライラじれて叫んだ(irritate)
4. 母はうんざりしたように返事をした。(tire)
5. イライラするほど仕事がたまっている。(frustrate)
6. その先生は面白おかしくレッスンする。(entertain)
答えは下をクリックしてみてね。

形容分詞、頭に入りましたか?
ed か ing か迷ったら、何が原因になってるかをよ~く考えてみてくださいね!
Hope you have a fascinating week !