内村君、世界体操3連覇おめでとう!

ロンドンオリンピックの前哨戦と言える体操世界選手権2011
男子団体は最後の鉄棒で2人の落下があり、残念な銀。
しかし、落下後にも難易度の高いワザに挑戦し、
執念で着地を停めた内村君にはほんとに感動しました。
女子団体も落下などミスがあり、7位。
しかし15歳の寺本が堂々としたミスなし演技で女子チームに刺激。
男子も田中3兄弟の末っ子がダイナミックなデビューを果たし、
荒削りながらも、来年に期待が持てる要因となりました。
そして男子個人総合。
男子としては史上初の3連覇を目指す内村君の演技を、
途中のベタベタしたMCや本人が出演しているCMを飛ばして観させてもらいました。
みごとな3年連続優勝。
2位を大きく引き離した完璧な演技を見せてくれました。
来年のロンドンまで保つのかちょっと心配なくらいな好調さ。
男子6種目は床、あん馬、つり輪、跳馬、平行棒、鉄棒
苦手どころを克服して真のオールラウンダーたるところを見せてくれました。
いや、魅せてというべきでしょう。
3位で銅メダルを獲った同期の山室君も初のチャンスを活かしましたね。
2人いっしょに来年のオリンピックに向けて楽しみです。
美しさを競うスポーツは技の完成度だけでは王者になれないことがありますね。
男子の場合はやはり、ダイナミックさが求められるのがこうしたコンペティション。
背が低いより高い方が、実施が見映えするのは当たり前です。
体が大きいほどバランスをとるのも大変なので、それが決まったときには、
審査員も印象点をどうしても高くしてあげたくなるでしょう。
残念ながらドイツやアメリカの選手の方がイケメンに見えたんですが、
その中で優勝するということは、いかに内村君の演技が素晴らしかったか。
わかると思います。
以前感動の本当の秘訣、ということで話させてもらいましたが、
体操というスポーツには、息をつめる緊張感と、ハッとする驚きが満載です。
やり直しはきかない、超一発勝負というすごい緊張感は
100メートル走の時のスタート地点そのもの。
それに加えて途方もないポーズや技をミスなく決めること、
それだけでもうインポッシブル!!! というくらいの驚きを観てるものに与えます。
ピンとはりつめた後の緩みという、感動の脳内条件が完璧に揃っているんですね。
でも…
フィギュアスケートの高橋選手にも感じることなんですが、
日本男子の髪型…なんとかなりませんかね。
コミックをまねてグシャグシャ、ギザギザさせたい気持ちはわかる。
でも世界の美のスタンダードからは外れているように思えます。
4頭身くらいに見えることもありませんか?
周りに外見アドバイザーをつけるのも日本チームには必要かと。
内村君の足先まできれいな実施は素晴らしいのに、
髪型が不潔っぽいことと、ワキ毛が濃すぎるのが残念です。
演技の前と着地の際に手を挙げるとボワっと見えるのが、
彼の童顔を裏切ってテレビでのアップの印象が悪い。
あまりいい種類の驚きではないですね。
アメリカのテレビ局ならたぶん首から下をカットすると思います。
他の選手のように剃れ、とは言いませんが、
アジアで1番毛深い日本人は、少しトリムしてもいいかなと。
ところが得点順位とは別に表彰される「エレガンス賞」
去年は女子では田中選手。
彼女の演技への明るく楽しそうな姿勢が評価されました。
今回、男子は内村君に贈られました。金メダルよりもっと嬉しいと言った彼。
彼の場合は、ミスをしないという固い決心が見えたような
全種目を通して執念で着地を留めた彼に、審査員が優美さを文句なく認めました。
髪型は考慮されなかったようでよかった…。
ワシにしても、日本人がこの賞をもらうのが何より嬉しいことです。
人間性そのものまで、世界に誉められたような気がするからかな。
今回は東京、地元での世界大会。
欲を言えば、ホスト国である日本の選手には、コスモポリタンとして、
自分からもライバル達をコングラッチュレイトしに行ける人間的な余裕も
見せてもらいたかった、というのは欲張りすぎかな~?

去年の男子のエレガンス賞、ドイツのボイ。今年も銀でした。
ライバルを惜しげもなく讃えるいいヤツです。
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