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フォラドリの新ラインが販売開始となりました。
グラナートで一躍有名になったフォラドリですが、
実は10年以上前からビオディナミへの転換を進めていました。
当初のフォラドリは・・・
『テロルデゴの個性』を表現したいという想いでワインを造っていた訳です。
その考え方に基づいて造られているのがこの2つのワイン。
テロルデゴの表現
・テロルデゴ・フォラドリ
・テロルデゴ・グラナート
『テロルデゴ・フォラドリはテロルデゴの鮮烈さ、ピュアさを表現します』
『そして、グラナートはテロルデゴの偉大さ、パワー、調和、奥深さを表します』
/エリザベッタ・フォラドリ
この2つのワインは昔からお馴染みのワインです。
トレンティーノの固有品種であるテロルデゴを追求するワインであり、間違いなくトレンティーノを代表するワインと言えるでしょう。昔ながらのこのワインも進化を遂げています。2008ヴィンテージのテロルデゴ・フォラドリをぜひ、お試しください。エリザベッタが言う『ピュアさ』が良く解ります。透明感と削ぎ落とされた美しさが、ここにはあります。
もう1つのラインは?当然の成り行きでした。
より良いワインを造る過程でエリザベッタが取り組んだのは『バイオディバシティ(種の多様性)』の回復。現代ではクローン技術が発達し、イタリアのみならず全世界でクローンを限定し、良いワインを造ろうとします。クローンによって収量が抑えられたり、特定の香が出たり、更には病気に強かったりということがある訳です。
もう1つの側面としして、同一のクローンであった方が熟すタイミングまでもが同じようになるそうで、均一に熟した葡萄が収穫できるのです。
テロルデゴはと言えばほとんど3種類しか植樹されていないのが現状。
『明らかに異常だと思った。色々なクローンが混在することによって、自然な味わいが出来上がる。クローンをコントロールすることで仕事は楽になるかもしれないし、濃いワインはできるかもしれない。でも、そんな人間の浅はかな仕事よりも、自然な環境の方が複雑味を与えてくれる』
今ではフォラドリの畑には数十種のテロルデゴのクローンが共存している。そのアプローチの中で葡萄樹は強さが必要になった。病気に弱いクローンやカビに弱いクローン。
色々なテロルデゴが強く生き抜くためには薬剤に頼らないことが重要と判断し10年以上前からビオディナミに転換。
10年以上のビオディナミによって土壌が元気になり、驚くことに畑ごとの差がはっきりと葡萄、そしてワインに表れるようになった。薬剤によって補助していたのを止めたことで、畑固有のミクロクリマ、土壌構成がワインにまで表れるようになった訳です。
『明らかに違う個性を持つようになった畑。この個性は生かすべきだと思った』
エリザベッタは分けてボトリングすることを決意。
2つ目のラインは・・・
畑の個性の表現
・テロルデゴ・モレイ
・テロルデゴ・スガルツォン
・ノジオラ・フォンタナサンタ
・インクロツィオ・マンツォーニ・フフォンタナサンタ
『モレイは砂利、砂を豊富に含むノーチェ川に隣接する堆積土壌。モレイという言葉はトレンティーノの方言で暗い茶色や濃い色を意味する。この畑から生まれる葡萄はまるで鏡のようにモレイを映し出す。ミネラル感の強い、凝縮したワイン』
『スガルツォンは砂岩質。河川による深さ30cmの堆積土に覆われ、小石を多く含む土壌。この特別に冷涼な気候は、平坦になりがちなテロルデゴにアクセントを与てくれる。エレガント』
更に、驚かされるのがノジオラ。
『アンフォラでの8ヶ月に及ぶマセラシオンは果皮に含まれる自然のタンニンに守られながら、ゆっくりと葡萄のエキスを抽出し、ノジオラの表現力を最大限に引き出すことを可能にしている。その後、アカシアの大樽に移して2ヶ月間落ち着かせて出荷。大き目のグラスで空気と触れさせながら、最低でも15度以上の温度で飲んでもらいたい』
元々ノジオラは果皮ごと発酵されることがよくあったそう。それを再現する中で酸素供給能力が高く、香やタンニンなどをワインに与えないアンフォラでの発酵に辿り着いたのです。
奇抜にも思えるワイン造りでありながら、綺麗でみずみずしい仕上がりは見事としか言いようがありません。エリザベッタの進化をぜひ感じてください。驚きますよ。
葡萄そのものを鏡のように映し出すのがワイン。
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http://www.terravert.co.jp/
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