描きました。
《宝塚ホテル》
(F4=333×242mm、色紙に墨、顔彩)
阪急今津線の宝塚南口駅前にあった、宝塚ホテルです。
1920年代に建てられた旧館は、阪神間モダニズムの代表的な建築とされ、関西屈指の洗練されたホテルとして知られていました。
落ち着いた雰囲気を感じます。
現在、宝塚ホテルは宝塚大劇場の並びに移転し、こちらの戦前からあるホテルの方は惜しくも取り壊されてしまいました。
最近発表された跡地の再開発計画では、タワーマンションが建つ予定ですが、完成予想図のイラストを見ると、旧宝塚ホテル本館を再現した施設もつくられるようです。
この間ずっと、水墨画で近代洋風建築や現代の風景を描けなければ、前に進めないと思っていました。
そこで前回、宝塚市にある旧松本邸を描き、今回は宝塚ホテルを描きました。
ただパースを取りにくく、描き損じを出したので、
薄墨でアタリを取ってから描きました。
このように墨や顔彩を乗せて複雑に描く場合、薄墨のアタリは見えなくなります。
今まで、文人画や水墨画は無念無想に描くといったあたりにとらわれて、アタリを取ったりするような描き方は抑止していました。
ただ、重要なのは、出来上がった作品ですね。
自然な描画の感覚が大切なので、定規とガラス棒で溝引きをしたりはしませんが。
近代の風景は、さらに描いてきます。
