あれから5年、そして永遠の旅人へ | Ternod Official blog

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哲学思想研究、文人画。 反緊縮行動(Anti-Austerity Action)〔生ー政治(Bio-politique)に抵抗する自律労働者(Autonomia Operaia)〕。 ブラック・ミュージックをこよなく愛す。レコード/CD店、古本屋、美術館などで出没することが多いです。

東日本大震災から5年目の今日、
14時46分、黙祷をしました。

震災と津波で亡くなられた方々に追悼の意を表し、福島第一原発事故での避難や移住をされた方々に思いを寄せ、何が何でも生きて行くことを呼びかけました。

あの日の出来事は、つい昨日のことのように覚えています。

徒歩帰宅で混雑する道を、Hanna HaïsやI.A.M.などを聴きながらひたすら歩き続け、
その翌日には、福島第一原発事故の炉心溶融と放射性プルームに覆われることへの不安と隣り合わせの日々の始まりでした。

灯りが消え、商店の棚はがら空きで、ゴーストタウンのような東京の街をひたすら生き続けたこと、
嘘と虚飾で塗り固められた「復興」に背を向け、
殺伐とした街の中で、ひたすら安全な食べ物だけを選んで手に入れるという、
まさに「戦時下」のような日々を過ごしていたことは、
忘れるはずがありません。

そして「復興」が現実に始まりかけた震災4年目、
私はその街を抜け出し、
新たな地で生きて行くことにしました。

 「トロイアは、その名とともに亡んだし、亡んだことにしておくよう、
  お願いしたいと思います」。
      ウェルギリウス『アエネーイス(下巻)』泉井久之助訳、岩波文庫、397ページ。

二度と帰ることできない旅路を、
ひたすら前に向かって進んで行きます。