底辺独身中年男のつぶやき -3ページ目

底辺独身中年男のつぶやき

風呂なしアパートに住む中年男の独白日記

こんばんは

秋ですね。季節の移りに関係なく酔っております

さて、写真も出来上がって、某結婚相談所へ登録に行った

相談所のオバサンは「いい写真ね~」と満面の笑みだったが、写真の横に置いた入会金への笑みかもしれないと思った

しかし、私はその写真があまり気に入らなかった

それは14年前に買ったスーツが原因だ

体型は変わってないので着るには問題ないが、写真で見ると時代遅れのオーラを薄く放っている

中年である私の風貌もシナジーして、何だか働き盛りだった父親の写真のようで、昭和の雰囲気すら漂う

(干支が一回り以上逆回転するスーツでは、勝負服にならない!)

私は意を決して、地元大手スーパーへ、スーツを買いに行った

最も安い物を選んで、7800円也!

見合い写真より安かった

物の価値とはなんぞや

そんな疑問を抱きつつも、前進あるのみ


こんにちは

休みだワッショイ!

さて、もうかれこれ14年前に購入したスーツを着て、写真屋に向かった

「あの、お見合い写真を撮りたいんですけど」と小さな声でボソッと呟いた

写真屋の主人は(こんなオッサンが見合い写真だと!笑わせるなよ)と言うような顔はせずに、愛想良く応対してくれた

写真撮影は、さすがプロという手慣れた感じで、私の姿勢や手足のポジション、髪の毛に至るまで手際よく整えてくれた

「じゃあ、笑顔でお願いします」と言われた

しかし自分でもわかるくらい顔がひきつって、笑顔がなかなか出てこない

グラビアアイドルって凄いなと、余計なことを考えたりした

人の会話の中で作り笑いすることは容易いが、無機質なカメラのレンズに向かって微笑むのは難しかった

それでも、これから出会うことになるかもしれない、運命の女性をイメージして無理やり笑顔をつくった

「いいですね、そんな感じ」と写真屋の主人もおだててくれた

何十回とシャッターが切られた

撮影が終わると、ぐったりとした疲れが残った

そしてパソコンに取り込まれた何十枚の写真の中から、2枚選らんで下さいと言われた

ぶっちゃけ、どれも同じに見える

風采の上がらないオッサンがニヤけている写真を見ていると、ちょっと情けない気持ちになった

そしてよく見れば見るほど、ますます白けた気持ちになってきたので、結局写真屋の主人に選らんでもらうことにした

とりあえずこれで写真はOKだ


こんばんは

あ~、疲れるよ。雨ばっかりだし

さて、結婚相談所のオバサンのペース(口車)でどんどん話が進んでいった

オバサンは何度も写真の重要性を強調してきた

「証明写真なんか絶対にダメよ。写真屋さんで撮ってもらうのよ。出来が全然違うから」

「カッコつけて澄ました顔はダメよ。笑顔よ、笑顔」

(お前のスペックでは、少しでも写真で見映えを底上げしなきゃダメなんだよ。このクソが!)

オバサンの心の声が聞こえてきた(被害妄想?)

私は入会し写真を撮りに行く決断をした

そして早速帰宅してから、近くの写真屋さんをネットで検索したが、その値段に驚いた

写真2枚で1万800円也

マジっすか□■!

たかが写真にそんな金払えるか!800円の証明写真で十分だ

そう思った瞬間「証明写真なんか絶対ダメよ」

オバサンの言葉が思い浮かんだ

私の行動を予知していたのか

やはり恐るべし、、、

そして私は写真屋さんに向かった

こんにちは

昼にNHKのど自慢がラジオから流れていた

歌が上手いとか下手ではなく、各々が抱える気持ちのこもった歌声に、この番組の価値を感じた

さて、私はオバサンの品定めに気後れしつつも、話を聞くことにした

「あの~、私みたいな中年で収入の低い男にも需要があるんでしょうか」

私の卑屈な質問に対してオバサンは「もちろん大丈夫よ。50代、60代の人でも沢山登録しているから、あなたなんかまだ若いほうよ。それに今は女性の登録者のほうが多くて、男性のほうが少ないのよ」

「・・・・」

いくらなんでも営業バイアスかけすぎだろっ!

何の根拠も示さず、言葉だけの説明を続けるオバサンの営業トークに諦めの念を抱きつつ話を聞いていた

「お子さんのいる女性とかはどう?」

ボーッと話を聞いていた私に、オバサンは不意に質問してきた

なぜ急にそんなことを聞いてくるのか素早く考えた

一般的にシングルマザーは、あまりお見合いに有利な条件とは言えないだろう

オバサンは、暗に「あんたは選べる立場じゃないよ」と私に釘を刺してきたように感じた

私はシングルマザーでも構わないが、小さな子がいる場合は、私の収入では扶養する自信がないと返答した

オバサンは私の返事には答えず「まずは写真がとても大事なのよ。写真屋さんに行って、笑顔の写真を撮ってきて」

誰も入会すると返事をしていないのに、どんどん話を進めてゆくオバサン

恐るべし、、
こんにちは

今日は久しぶりに青空を見た気がする
何か閉じ込められていた感覚が抜けたようだ

さて、私は料金の安い某結婚相談所に、勇気を出して電話をした

「はい、もしもし○△ですけど」

受話器から名字を名乗るオバサンの声がした

あれっ、間違ってかけたのかな?

そう思って確認すると、間違ってはなかった。どうも個人でやっているようだ

話を聞こうとすると、とりあえず来てくれと言われた

ん~、と少し迷ったが行動あるのみと思って行くことにした

Googleマップの地図を頼りに、電車を乗り継いで雨の中をトボトボ歩いて行った

そこは看板が出ているわけでもなく、住宅街にあるやや古びた一軒屋だった

インターホンを鳴らすと、60代くらいと思われる女性が出てこられた

その時、女性の目が私を品定めするような視線を感じた

これはあんまりいい物件じゃないな、と思われているような気がした

ちょっと気後れしたが、とりあえず話を聞こうと気持ちを切り替えた