林檎が空中で静止する時 | てりぱぱろのブログ

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視線のさき

その時 生まれるもの

あるいは

それにまつわる連想 

 

 

 

 

​​​​我思う故に我あり

 

では・・・

ない

 

われ想う

ゆえに

われ無し

 

 

なぜなら

いま思った自分は

すでに過去だから

 

故に

我無し

 

 

 

 

 

木を離れた林檎は

墜ちるしかない

空中で止まることは

出来ない

 

息をとめていても

時間は流れる

 

 

 

 

 

でも

光の速さで動けば

時間はゆっくり進み

 

光の速さを越えれば

時間は逆に流れる

 

林檎は空中で

静止する

 

 

かもしれない

 

 

 

 

 

 

光の速さを越えることは

可能だろうか?

 

いや・・・

もしできないならば

 

流れる光の中に

入ることだ

時間はあまたの光の

粒粒だから

 

 

 

 

 

人の動きが違うように

時間もそれぞれ相対的

だったら

どの光に

飛び乗ればいい?

 

ゆく河の流れは

もとの水にあらず

 

いつだって止まってくれない

人の記憶が

星のように降る

 

 

 

 

 

流れる光に

飛び乗って

こどものときのように

時を忘れる

 

 

<時を忘れて遊ぶ>

 

それが

時間を

 

超えること

 

 

 

 

かもしれない

 

 

 

 

 

 

 

 

2024.2.14