連休中に有吉佐和子作「青い壺」(文春文庫)を読みました。
本屋さんに行くと、どこでも店頭に並んでいるのがこの本。
一つの壷をめぐるオムニバス形式で書かれた短編は、さまざまな家族や人間模様を描いています。
有吉佐和子の他の作品「複合汚染」「恍惚の人」などに比べると、特に社会に訴えている内容ではありません。
ただ、最後まで読むと著者のメッセージが「ああそういうことだったのか」とずしりと心にきます。
ここから先、少しネタバレします。
陶芸は、たいていの場合「作家」「箱書き」「落款」で、その価値が決まります。
青い壺は、作り手本人意外、作家の名前も分からなければ、箱書きも落款もありません。
だからこそ、そのものの本質の美しさだけで評価されます。
このことは、人間にも当てはまるのではないでしょうか。
もし青い壺に、作家の落款があり、桐箱に入っていたら、この壺は違う道をたどったことでしょう。
人間の心を青い壺に投影したとも思われるこの作品。
最後の章で、有吉佐和子文学の真髄に触れることができました。

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