使用させていただいている施設で、突然火災警報が鳴り響きました。


ブワンブワンピリピリピリピリ

「1階で火災が発生しました!!

避難してください!!


ブワンブワンというのは、よくある地震警報の音と同じです。


それが館内に大きな音で鳴り響くと、かなりの緊張感と、一瞬にして恐怖も襲ってきました。。


私がいたのは地下1階の、非常口から一番離れた奥の部屋。


非常口は通常の階段一つ。


その場にいたのは、60〜70代の方々。


とりあえず手元の貴重品のみを持っていただき非常口に誘導しました。


私は最後の方に付き添っていましたが、その瞬間色々なことを一気に考えました。


1階から火が出たということは、私達は火元に向かっているのでは?


煙を吸わないように、ハンカチなどで口を塞ぐように伝えるべきだった?


煙を吸わないように這うように、背を低くして前に進めと言うべきだった?


でも、まだ煙は見えないし、皆さんに這うように伝えるより、少しでも早く1階に連れて行かなくては…。


靴に履き替えていたけど、スリッパのままでよかったんじゃない?

でも、スリッパじゃ、あぶないか…。


緊急時、この施設の担当者が誘導に来るということだけど、この状況で階段逆行無理じゃない?


ここに車椅子の方がいたら、どうする?

エレベーターは止まっているし…


2階にいる防災担当者は、誘導に来られないならアナウンスでもいいから指示を出すべきじゃない?


そんなことを考えながら、正直私も怖い。


もし皆さんの誰かが慌てて転んでしまったり、びっくりしたショックで血圧上がったり、心臓発作が出たりしたら、どうすればいいの?


私は、皆さんの後ろ姿が階段あたりで見えなくなる頃、最後の方に付き添って部屋を出ました。


その時です。


鳴り止まない火災警報の音と共に、

「只今の警報は誤作動によるものです。火災は発生していません。」


とアナウンス。


何事もなく、どれほどホッとしたことか。


先に1階に上がった方の話によると、出口は一箇所なので、大勢が詰めかけて、出口渋滞が起こったそうです。


この体験は、とても貴重でした。


避難経路や避難誘導に、たくさんの問題点があることがわかったからです。


私達運営スタッフは、すぐに施設の防災担当と話をし、消防署の指導で避難方法を確認してほしいとお願いしました。


机上で考えた避難方法では、あきらかに問題がありました。


3.11が近づいていますが、改めて身近な防災を考えるいい機会をもらったと受け止めています。


さて、皆さんの職場やお使いの建物は大丈夫ですか?






 

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