世田谷区の消費者カレッジステップアップ講座を受講しています。
今回のテーマは「環境」。
よく知られている地球温暖化や酸性雨、マイクロプラスチックなどの問題から始まりました。
そして、SDGsやエシカル、フェアトレードなどに関して詳しく学んでいきます。
以前から興味があった問題なので、食い入るように聴講しました。
なぜ消費者問題に興味あるかといえば、遡ること1990年。
私が「ビッグモーニング」のキャスターを努めていたとき、社会問題を扱う中、消費者問題に触れるニュースの割合は多く、当時のコメンテイターさんとのやり取りで印象に残ることがいくつかあったからです。
そのうちの一つが、「リサイクル」。
環境にいいとか、資源の無駄遣いを減らすということで、リサイクル運動が行われ始めた時期です。
コメンテイターの一人が、「ビンのリサイクルにどれほど資源を使うと思うの?」と発言されました。
瓶を集めるのに車を使い、洗浄するのに大量の水を使う。
水を作るのに、大量のエネルギーを使う。
環境にいいようでも、実はその副作用があることを教えてもらったのです。
最近では、「エコ」、「環境にやさしい」「SDGs」などと、便利な言葉で環境にいいことを勧めているようですが、「リサイクル」と「使い捨て」、紙とプラスチック、本当に環境にいいのはどっち?とずっと疑問を抱いています。
プラスチックストローと紙ストロー、どっちが環境にいいか
(私は、ストローを使わないのが一番だと思っていますが)
その疑問を、消費者カレッジの先生にぶつけてみました。
先生は、私の言うことに深く頷き、
「そうなんです。環境を考えるときは一面で見てはいけないんです。どちらが環境にいいとは言えないんです。」
とおっしゃいました。
環境のことを考えるとき、その製品が作られる背景をよく知ること、リサイクルにもエネルギーが使われていることを知ることが大切なのです。
「エコ」「環境やさしい」と書いてある商品でも、何が、どのように、環境にいいのか考える。
その上で、自分で考えて行動する。
消費者カレッジは、明日が最後の授業。
無料で学ばせていただいたのですから、これからはその知識を活用し、啓発していきたいと思います。