昨日は、淀橋教会で開催された、こちらの朗読会に行きました。


「Bonjour 八十路の会」

読み手の平均年齢は86歳,

この朗読会は、企画・運営・出演、全てご自分たちで作り上げていらっしゃいます。

向田敏子さんの語りかける民話は、クスッと笑いが起きるような面白い話で、親しみのある優しい語り口で、会場の皆さんを引き込んでいました。

岡田久美子さんの「最後の伝言」は、夫婦の情景が目の前に浮かんできて、ほろりとさせられました。
最後に越路吹雪さんの歌が効果的に使われていて、映像を見ているように、物語のイメージが浮かび上がりました。
(この音楽は岡田さんの演出です)

「ニューヨークのとけない魔法」を読んだ望月憲子さんは、ジャズのリズムに乗って登場し、ニューヨークに住んでいらした経験から、当時の話を間にはさみながら、エッセイをお読みになりました。

望月鏡子さんは、戦争を語り継ぐという思いから「火垂るの墓」をお読みになりました。

どの朗読も、人柄や人生が見えてくる朗読でした。

そして、舞台に立って朗読する姿は、背筋もピンとして、凛としていて素敵です。

いくつになっても、輝いている先輩たちの朗読から勇気をいただき、私もまだまだ頑張らなくちゃという気持ちになりました。

朗読会の司会は、元フジテレビアナウンサーの浪久圭司さん。

味とキレのある司会で、朗読の世界へ誘いました。
「80歳を過ぎると、皆さん唯我独尊。」と、暖かくユーモアのある言葉で、会場を和ませていました。

チラシ作成・音楽・音響は、ゆりえが担当しました。
今回は、読み手のみなさんがそれぞれに音楽を決めていらしたので、ゆりえはその音源を作成し、会場ではPAをやりました。

私は受付をお手伝いさせていただきました。

朗読会は、読み手だけがいても開催できません。

会場の設営、受付、片付け、音響、その他のお手伝い…多くの方の手を借りることになります。

そういうお手伝いの人員を集めるのは、人間力です。

今回の朗読会も、座長の岡田久美子さんを応援したいというチームが出来上がっていました。

そして岡田さんは最後にこうおっしゃっていました。

「向田さんは、89歳です。
目も耳も衰えを感じながらも、熱心に朗読教室で学ぶ姿が、本当に素晴らしいと思いました。」

私は、岡田さん、向田さんと同じ、河崎早春先生のお教室に通っています。

お二人の学ぶ姿勢を見て、80歳を過ぎてもこうありたいという目標ができました。

人生の先輩方からは、朗読は人生経験から伝わるものが大きいことも教えていただいています。

そして望月鏡子さん、望月憲子さん、浪久さんはフジテレビの大先輩です。

会場には、こんなフジテレビの先輩方もいらしていました。
こんな出会いがあるのも、朗読会の魅力です。


左から野間修平さん、私、中野安子さん浪久圭司さん