昨日(8/23)「青空朗読」に私の朗読が掲載されました!
作品は
室生犀星作
「不思議な国の話」です。
今回の作品では、実は苦戦したところがあります。
どこかというと、漢字の読み方です。
青空朗読は、青空文庫の作品を朗読します。
文学作品を、そのまま一字一句間違えずに読み上げることが基本です。
漢字にふりがながついているものはそのまま読み、ついていないものは調べます。
調べると言っても、いくつかの読み方があるものは、どの読み方がよいのか…。
今回は、スタッフさんとやり取りをして読み方を考えました。
例えば「水面」の読み方。
普通に読めば「スイメン」です。
でも、この作品で「スイメン」と読んでしまうと、そこだけ浮くように感じました。
では「ミナモ」と読むか。
アナウンサー研修で「ミノモ」と読むことも教えられていて、どちらかいいかかなり悩みました。
そこで、ふりがな文庫や他の作品の読み方を調べ、結果「ミノモ」を選択しました。
この読みでは、スタッフさんからも、なぜ「ミノモ」にしたかやり取りをして、ご了承を得ました。
同じように、「日南」の読みも「ヒアタリ」と「ヒナタ」の意味を調べ、読み仮名がついている土蔵の中は「ヒアタリ」、普通に日があたっているいわゆる日なたと思われるところは「ヒナタ」と読みました。
漢字の読み方によって、耳で聞いた感じがかなり変わります。
作者の意図と、その時代の漢字の読み方と、耳心地…
声に出して読まない限り、こんなに漢字の読み方にこだわることはないでしょう。
そして、青空朗読のスタッフさんは、とても細かいところまで詳細に音声を聞き取って調べてくださっていることを知りました。
とてもいい勉強をさせていただきました
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