「心とからだを元気にする音読」
家で行う音読では、
3密を避け、
良く換気をし、
周りの人に迷惑をかけないよう心掛けて、行ってください
今日のテーマは
「言葉は変化している」
今回はアナウンサー志望の方にも役に立つ「ことば」について
お伝えします。
早速ですが、こちらの言葉は何と読んでいますか?
「依存」
「早急」
「一段落」
「二人組」
「目途」
上4つは私がフジテレビに入社した1984年のアナウンス研修で、
読み方要注意として教えられた言葉です。
「依存」・・・「イソン」と読んでいましたが、今は「イゾン」が一般的になりました。
「早急」・・・「サッキュウ」でしたが、「サッキュウ」「ソウキュウ」どちらでもよいことになっているようです。
「一段落」・・・「イチダンラク」と読みます。
しかし、これも「ヒトダンラク」と読む人が多いので、今はヒトダンラクでもよくなっているようです。
「二人組」・・・放送では「ニニングミ」と読んでいましたが、今は「フタリグミ」でもよいことになっているそうです。
「目途」・・・「メド」「モクト」の両方OKです。
「メド」は「目処」「目途」の二つの漢字があります。
漢字の読み方だけではなく、アクセントやイントネーション、言葉の使い方も時代とともに変化しています。
「二月」「四月」のアクセントは尾高型、なのですが、今や頭高型に読む方の方が多くなってきました。
わかりやすく言うと、「ニガツ」のすべての音の高さが同じ(平板)だったのが、最初の音「ニ」が高い音で「ガツ」が低い音になる、いわゆる関西系の方のアクセントになってきたということです。
そうなると、このアクセントはどちらもOKになりそうですね。
東京には、日本全国から人が集まるので、同じ言葉でもいろいろなアクセントや多様な言葉が入り混じります。
まさに言葉の宝庫です。
私は東京生まれ東京育ちですが、アクセントにはあまり自信がありません。
わからない時には、今でもアクセント辞典を引いています
ことばの意味では、「ヤバイ」という言葉が急速に変化しました。
以前は危険や不都合な状況が予測されるときや、危ないという言う意味で使っていた「やばい」ですが、
今「ヤバイ」は「最高である」「すごくいい」という意味でも使われるようになりました。
「全然」はあとに否定の言葉が続く言葉でしたが、今は「全然あり」「全然大丈夫」など、肯定的な言葉で使われることも、一般的になりました。
「らぬき」言葉は、アナウンサーとしては絶対使ってはいけない言葉でしたが、今は「らぬき」言葉も一般的になってきました。
明治から大正・昭和で言葉が変わったように、昭和から平成・令和になり、同じように
ことばは日々変化しています。
若者の使う言葉をばかにしないで、耳を傾けてみましょう
略語や造語、ネット用語などなかなか面白いことばにもであえます
昭和時代のアナウンサーとしては、
ら抜き言葉はひっかかるし、
「この味ヤバい!」って言われると
良くない方の意味かと思ってドキッとしちゃいますけどね(笑)
薀蓄を述べてきましたが、私なりの結論!
ことばはコミュニケーションの道具です。
普段は、アクセントも方言も、細かいことにこだわらず、思い切り会話を楽しみましょう
ただしアナウンサー志望の方は
ことばを扱う職業なので、ことばに敏感になってください。
自分と違うイントネーション、
自分の知らないことば
自分が普段使っている意味と違う意味で使われていることば、
そんな言葉に出会ったら、必ず辞書で確認してください。
放送用のことばを意識するとよいですね。
※「心とからだを元気にする朗読」は、ステイホーム週間に、家でできる健康法の紹介として、私がブログで始めたシリーズです。
私のブログテーマ「話し方・朗読」にまとめてありますので、途中からの方は是非シリーズ1からお読みください
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