高齢者の肺炎がなぜ重症化するのでしょう。
 
私の母は、認知症がやや進んだ頃83歳で肺炎になりました。
 
肺炎とわかる2~3ヶ月前から、母の食欲が落ちてきて、言葉数も少なくなり、元気がなくなっていました。
 
老人ホームにいた母は、定期的に医師に診てもらっていました。
当時、特に病気と診断されていなかったので、心配だけど、どうすることもできず、様子を見守るだけでした。
 
そしてある日、母の意識が朦朧とし呼吸がおかしいので、救急車を呼ぶと連絡が入りました。
 
結果、肺炎で3ヶ月の入院になりました。
 
驚いたのは、病院の医師から肺のレントゲン写真を見せられた時です。
 
「肺いっぱいに水が入っています」
 
肺に水が入る?
しかもこんなにたくさん?
 
肺炎というものをよく知らなかったので、ただただびっくりです。
 
なぜ老人ホームの医師は、こんなになるまで気がつかなかったのでしょうか。
 
後で看護師さんから聞いた話では、
 
高齢になると咳ができない
高齢になると、肺炎でも高熱にならないことがある
認知症では、自分の容態が言えない
 
ということでした。
つまり、母のように肺炎が重症化するまで、気が付かないということもあるということなんですね…ショボーン
 
私の父も、体の調子が悪いという日が続き、心臓病の検査の日、初めて肺炎であることがわかり即入院しました。
 
実は私も、40代の時、肺炎になりました。
 
夕方になると体がだるくなり夕食を作るのがとても億劫な日が続いたのですが、気分の問題だと思い気にしていませんでした。
でもあまりにもだるいので熱を測ると37度くらい。
少し咳が出ていたので、風邪だと思い市販の風邪薬を飲んでいました。
それでもだるさがひどく、体の芯が暑いような気がしたので、だるさを感じてから10日くらいしてからだったでしょうか、病院で診てもらいました。
肺炎でした。
 
私の場合、若かったことや早めに気づいたこともあったのでしょう、入院には至らず、薬を飲んで治りました。
 
父母私、三人別々の病院ですが、誰も肺炎の原因は聞かされませんでした。
ただ、感染するとは注意されなかったので、感染性の高いウイルスが原因の肺炎ではなかったのだと思います。
 
私の家族の経験は一例ですが、肺炎は気づきにくいということをお伝えしたくてここに書かせていただきました。
 
ご高齢の家族のいらっしゃる方は、くれぐれもお大事になさってください。
 
 

 
不要不急の外出は避けて、家にいるのがワンだふるキラキラ