NHKドキュメント「樹木希林を生きる」を見ました。
ただただ、その生き方に感服いたしました。
最後まで、自分の力で生き抜く強さ、逞しさ
そして、自分のドキュメンタリーを一人のディレクターに託し、自分の最期までセルフプロデュースしていく姿。
このセルフプロデュースは、樹木希林さんからの「遺された人への贈り物」であることが伝わってくる。
自分のためのドキュメントではなく、家族、スタッフ、ファン、視聴者すべての人への贈り物。
それが、樹木希林さんのすべての人への心遣いだったのだろう。
一つ一つの言葉が、魂からの声であり、自然に体から、発せられ聞いているものの心に響く。
ガンに冒されながら、体も辛かったでしょうに、カメラの中では、そんな素振りは一切見せない。
4本の映画に立て続けに出演し、暑さの厳しい夏や、深夜に及ぶ撮影。
役者「樹木希林」のプロ根性や役者魂を見せつけられる。
ドキュメントを見ているとわかるが、周りのスタッフへの心遣い、気配りも絶やさない。
今まで、辛辣で怖そうな役者さんというイメージだったが、辛辣=本音、自然体だったのだとわかる。
「心のエネルギー」と「体のエネルギー」のアンバランス。
樹木希林さんが最後まで凛として生きていらしたのは、心のエネルギーが強かったからなのだろう。
羨ましいけれど、
真似したいけれど、
誰にでも真似できることではない。
でも、真似したくなる素敵な「生き抜く力」を見せてくれました。
見終わったあとの感動がすごくて、あまりまとまっていない文ですみません。
最後になりましたが、
樹木希林さんのご冥福を心からお祈り申し上げます。
そして素敵なドキュメントをありがとうございました。