郡 愛子さん総監督のオペラ「夕鶴」を観ました。
オペラ鑑賞は高校の授業以来でしょうか・・・。
昨年はオペラユニットレジェンドを始め、オペラ歌手の方達とお会いする機会が多く、オペラの魅力を知りたいと思い観にいきました
高校の時に見たのも、「夕鶴」でした。
郡愛子さんは私の母校の先輩でいらっしゃいます。
この作品は日本語ですし、ストーリーはわかりやすく、なんと字幕まで出ます。
オペラ入門としても、最高の作品です。
木下順二作の「夕鶴」というと「鶴の恩返し」というイメージがあると思います。
でも、オペラ「夕鶴」は、つうと与ひょうの純愛の物語。
単に鶴の恩返しとは言い切れない、もっと奥の深い作品です。
鶴の恩返しはおじいさんが鶴を助けたというものでしたが、
夕鶴では、つうと与ひょうは夫婦なのです。
つうが献身的で純粋な愛を与ひょうに捧げるところは、ストーリーを知っていても、涙が溢れます。
鶴であるつうの純粋な心に対し、人間の与ひょうは、欲もあり、悪い誘惑にも心を乱されます。
最後、つうが鶴に戻りよろよろと飛び立っていく。
そして与ひょうは、鶴を見上げ、つうの羽で織られた最後の反物を胸に抱き寄せて倒れこむ。
團伊玖磨氏の音楽と、オペラのすばらしい歌唱で、その物語にさらに抒情性が増して、感動の中で幕がおりました。
オペラっていいですね!
芸術に触れて、心も体も元気になりました!