友人が館長を務める東京都文京区にある弥生美術館に行ってきました。
現在、「耽美・華麗・悪魔主義 谷崎潤一郎文学の着物を見る ~アンティーク着物と挿絵の饗宴~」が開催されています。
「細雪」や「痴人の愛」「春琴抄」などの文学作品で有名な谷崎氏。
このこの展覧会では、谷崎作品のヒロインたちの着物を、文章や挿絵、モデルになった女性たちの写真を 手がかりに再現しています。
アンティーク着物の着こなしは、大胆な柄物の着物と華やかな柄の帯の意外な組み合わせ。
和風と洋風のコラボとでもいうのでしょうか。
例えば幾何学模様のななめ格子の着物に、西欧風の薔薇の帯。
大胆なクジャク柄の赤い着物に、パールのロングネックレス。
生地もベロア、タフタ、ジョーゼットなどと、日本伝統の絹織物のミックス。
今、原宿などで着ていても何の違和感も持たない斬新なコーディネイト。
着物ブームの再来と言われていますが、着物ってこんなに広がり感をもつものなのだと改めて認識しました。
そして竹久夢二美術館は「かあいい」をテーマにした展示。
そういえば、母は竹久夢二や中原淳一が大好きでした。
下の写真は、母の本です。
日本の文化である「かわいい」は、竹久夢二さんの「かあいい」から始まったのですね。
時代を経ても、ちょっと色気があって、かわいい女性は永遠の憧れですね
展示を見た後は、同敷地内にある「カフェ港や」へ。
東大の緑が薫る弥生にある美術館。
アンティークな雰囲気の落ち着くカフェで、ほっと一息。
皆さんも新緑の季節、美術館に足を運んでみてはいかがでしょうか。