本日の「生島ヒロシのサタデー一直線」の特別ゲストは
女優の小山明子さんでした
ご年齢を申し上げて失礼かもしれませんが、
80歳というご年齢には見えない美しさと声の響き
17年間、大島渚監督の看護をしていらっしゃった話などを伺いましたが、
私が一番心に残ったのは、1年間に50本の映画にご出演されるほど華やかな女優の世界から身を引き、監督のお世話をする主婦におなりなった時の話。
女優で家のことをしていなかったのに、突然一日3食を作る生活。
スーパーに行って買い物をするのも、「女優」として見られてしまう。
でも、「手放す心」で、過去の栄光も世間体も捨てて、「今ある自分で生きる」道を選ぶ。
ラジオでは、初めて回転ずしに家族でお出かけになったエピソードをお話し下さいました。
「大島渚が100円の回転ずしに行くなんて、父の美学に反する」と反対した息子さんに、
「私は世間の為に生きていない。世間の皆様に大島渚は落ちぶれて100円の回転ずしにいたと言われても気にしない。今、私たちが楽しければいいのよ」という開き直りの術を覚えたと、明るくおっしゃる小山さん。
大女優だった小山さんがここまで吹っ切れるまでには、どんなに心の葛藤があったのだろうと察すると、目の前の凛として、明るく今の生活を話される小山さんが、女優としてではなく、一人の人間として、手放すという勇気を持ち、自分というものを大切に生きていらっしゃる姿に、感銘を受けました。
小山明子さんは、現在、講演活動などでもご活躍中です。
そして、小山さんおすすめの映画「ハッピーエンドの選び方」
こちらも皆さん、是非ご覧ください
小山さん、素敵なお話をありがとうございました。