大学時代、友達に誘われて某食品会社のキャンペーンガールの
オーディションを受けたことがあります。
1980年代は、空前の女子大生ブーム。
フジテレビの女子大生が出演する「オールナイターズ」という番組が流行り、
週刊朝日は一般の女子大生を表紙にしたり、
ラジオでは「ミスDJ」がブレイクしていました。
企業でも女子大生を起用したキャンペーンは多く、
私の学校の先輩、夏目雅子さんは、女子大生モデルで、当時から大人気でした。
そんな中、興味半分で受けたオーディション。
最終審査では、本職モデルもいて、私は(場違いなところに来てしまった)と、
逃げ出したい気持ちになったのを覚えています。
でも、何事も人生経験だと思い、勇気をふるって面接に向かいました。
その面接のときのことは、ほとんど覚えていないのですが、
一つだけ覚えていることがあります。
それは、当日着ていく洋服に迷って、
お気に入りのミニスカートと姉が編んだピンクのセーターを着て行ったことです。
姉が編んだと言っても、姉の初めての作品であり、
右袖と左袖が多少長さがちがうような手作り感満載のセーターです。
周りの皆さんが、雑誌「JJ]に出ているようなオシャレな洋服を着ている中、
手作りセーターの私は、かなり目立っていたに違いありません。
いくつか質問を受けた後、
「今日の洋服のポイントは?」
と訊かれたことだけ、鮮明に覚えています。
私は、笑顔で答えました。
「このセーターは姉が編んだもので、姉のものなんです。
ちょっと、左右の袖の長さが違っていたりしますが、
このピンクがとても気に入って、姉に「着たい」と言ったら、
「頑張ってね」と言って貸してくれました。」
洋服に、エピソードがあったことは、とてもラッキーでした。
ちなみに、フジテレビの試験でも服装に関しての質問がありました。
いかなる質問にも、エピソードを交え、プラス思考で
話ができるといいですね!
私は、このオーディションは絶対受からないと思っていました。
と言うのも、当時のキャンペーンガールと言えば、
美人でスタイルがいい女の子たちがなるものであって、
それとは程遠い、私なんかがここまで残ることがおかしいと思っていたからです。
ところが、意外にも6人のキャンペーンガールの内の一人に選んでいただけました
選考基準は、「親しみやすい普通の女子大生」ということだったようです(笑)
そこで、私が就活に関して言いたいことは、
成績がよく、面接も上手に行い、完璧に近い学生でも、
その企業の求めているものが、もっと違うことにあるならば、
内定がもらえないこともあるということです。
逆に、成績がほどほどで、面接の話し方で何か失敗しても、
企業が求めているものを持っていれば、内定をもらえるのです。
つまり内定の基準は、会社によって異なるということです。
「そんなことくらい、知ってるよ」って皆さん思っていらっしゃるでしょう。
でも、内定がなかなかもらえないと、そのうち
「私ってだめな人間なんだ」と落ち込んでしまいます。
でもね、余り自分を責めないでくださいね。
そう思っていると、本当にダメになってしまうから・・・。
だから、内定がなかなかもらえなくても、焦らないでください
いつか、あなたの個性を必要としている企業がきっと現れるはず。
そう信じて、頑張ってください