「ミニマリスト」・・・物を持たない生き方


先日NHKの特集で初めてこの言葉を知りました。


物に振り回されない生き方、


必要最低限なものだけで生活することのようです。


テレビに映し出されたミニマリストの部屋は、


家具もなく、食器もお茶碗とおわんとお皿とコップがひとつづつあるだけ。


ミニマリストなる方も、シンプルな白いシャツに黒いスラックス。


「本当にこれで生活できるの?」


と疑ってしまいたくなるほど。


以前のその方のお部屋も写真で公開されましたが、


本や物であふれたお部屋でした。


それをよくここまで潔く片づけられたと感心するばかり。


ミニマリストになって、人間関係もシンプルに?と思うと、


そうではなく、より人とのつながりが深くなっていらっしゃるようです。


拝見していると、煩悩を断って出家している方のように思えてきます。


思わずキッチンでの手を休めて、テレビに見入ってしまいました。


それほど、私にはインパクトがあったのです。


それは、私が羨ましいなと思う生き方だったから。



「シンプルに生きる」


それは、私が昔から自分に言い聞かせていること。


物をあまり増やしたくないから


「これは本当に必要なもの?何か家にあるもので代用できない?」



と自問して、買うようにしています。



本は図書館で。DVDもレンタルで。



洋服もシンプルなものをコーディネートして着回しするとか。


家具もなるべく増やさないようにしたり・・・。



でも、その思いとは裏腹に、私の身の回りには


保存しなくてはならないものや、必要なものが多くなって、


いつも、「モノ」に振り回されています。


特に今は、父・母・夫の遺品整理で、


物が多いということは、本当に大変だとつくづく感じています。


「もったいない」意識が強い私は、不用品なのになかなか捨てられず、


作業は遅々とし進みません。


故人にとっては大切だったものでも、


私にとっては全くその価値がわからず、


捨てるときには、生ごみと一緒だと思うと、


故人に申し訳なくて・・・。



って、そんなことを思っているから


断捨離も程遠く、ミニマリストなんかさらに不可能な域です。



というわけで、「ミニマリスト」と言う生き方、


私には出来ないけれど、精神的には「ミニマリスト」で


ありたいなと思います。