このブログは
「私、癌サバイバーらしいです」
― 生き方と装いで
自分を取り戻すまでの記録 ―
として、実体験をもとに書いています。
はじめから読む方はこちら
第1話![]()
3月も半分が過ぎて、
少しずつ春らしくなってきました。
昨年の今頃は、
ちょうど抗がん剤をスタートしたばかりで
春を感じる余裕なんて
正直ありませんでした。
前回の記事では、
乳がんのサブタイプなどの
詳しい検査結果と、
抗がん剤初回投与日の体調の変化について
書きました。
前回の記事はこちらから読めます。
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2025年3月いよいよ抗がん剤治療が
スタートしました。
副作用については事前に説明もあり、
プリントもいただいていましたが、
吐き気止めや便秘薬、頓服などなど…
たくさんの薬が事前に処方されて
どの薬が何なのか・・・![]()
薬剤師さんの説明を聞くだけでは
薬の容量など頭に入らず
「人生でこんなにたくさんの薬をもらったのは初めてだな」
と思いながら、薬の袋に一つづつに
重要な事はメモ書きをしました。
この時はこれほどの量の薬を処方された
現実に不安しかなかったです。![]()
抗がん剤の投与前には
点滴で吐き気止めも入ります。
「やっぱり吐き気は避けられないのかな…」
テレビで見てきたような辛さが
待っているのではと
頭の中は良くない想像ばかり![]()
そんな中、主治医の先生から
「今は吐き気止めの薬が
かなり良くなっていますよ」
と聞き、半信半疑でしたが
今さらジタバタしても仕方ない、
なるようにしかならない。
そう思うしかありませんでした。
初めての抗がん剤投与は
不安からのスタートでした。
抗がん剤(AC療法)4クールで感じた副作用(私の場合)
※副作用の出方には個人差があると
思いますが、私の場合です。
- 吐き気
→ 吐いてしまうほどではありません
でした。ただ常に胃が重だるい感じ
これも1週間ほどである程度
収まりました。
→食欲は少し落ちる程度で、
食べられないほどでは
ありませんでした。
- 便秘
→2~3日出ない状態に
→ 処方された薬で3日ほどで改善。
最初に処方された薬が合わず、
初回にかなり苦しい思いをしたので
2回目の投与から薬を変更してもらいました。
- 味覚障害
→ 水さえも美味しく感じられず、
口の中にずっと違和感
※炭酸水が飲みやすく
水分補給に常備していました。
→食べ物の味が美味しく感じられない。甘味はわかるが塩味が曖昧。
料理を作ると濃い味になり過ぎるので
自炊は危険だと感じた。
- 口の渇き
→ 思っていた以上に強く、夜中に何度か水を飲むことも。
食事も水分が必須でパンやご飯などパサついて食べずらい。
うどんなど汁物が食べやすかったが
太麺は辛く、細麺やソーメンが
とても食べやすかった。
- 倦怠感・眠気
→ 日中も気づくと
寝てしまうような状態。
→ これも1週間ほどで落ち着き、
その後は比較的元気に過ごせました。
- 発熱(抗がん剤投与初回のみ)
→投与10日後に発熱
白血球が下がり始めるのが投与後10日前後との事でその通りでした。
念のため病院で
インフル&コロナの検査。
感染症ではないことを確認し
副作用の白血球の減少によるものだろうとのことでした。
抗がん剤投与中は白血球が減少し感染症になりやすく重症化するリスクが高いらしく、注意が必要との事でした。
抗がん剤2回目以降は、
白血球の低下を防ぐために毎回
「ジーラスタ」という注射をする事に
おかげでその後は発熱する事は
ありませんでした。
「ジーラスタ」について
抗がん剤の翌日に病院で
ジーラスタの注射を
打ってもらっても良いのですが
私は翌日に自動で薬が入る仕組みの
ボディポッドを選択しました。
体調の悪い時に病院へ行く事なく
本当に助かりました。
取り外しも簡単でした。
ジーラスタの装着写真はこちら
左のチューブの先が
針になっていて下腹に刺してあります。
刺す時だけチクッとしますが装着最中は
痛みはありません。
装着は看護師さんにして頂きます。
そして、初回抗がん剤投与から約2週間後。
いよいよ髪の毛が抜け始めました。
「とうとう来たな…」という感じでしたが、
これはある程度覚悟していました。
それよりも、
私は部屋中に髪の毛が散らばる方が
掃除が大変そうで嫌でした(笑)
抜け始めたタイミングで新聞紙を敷いて、
軽く触って抜けるものは自分で取りました。
無理に引っ張ったわけではありません。
触るだけでボロボロと驚くほど簡単に抜けてしまいます。![]()
結果、2日ほどでほとんど
抜けきりました。
抜けきると言ってもツルピカに綺麗に抜ける訳ではなく
抜けない毛があちらこちらに微妙に残っていました。
そのせいで見た目はとてもみすぼらしく、
より病人感が増して見える。![]()
バリカンで綺麗に坊主にする手段も
選択肢にあったのですが
なぜだか残った少しの髪の毛が
とても愛おしくて…![]()
残ってくれた貴重な髪の毛は
大切にそのままにしておく事にしました。
抜けきるまでは常にヘアキャップをかぶり
部屋に髪の毛が散乱することなく
掃除の心配は一件落着です![]()
副作用の抜け毛は、髪だけでなく全身の毛が抜けます。
眉毛やまつ毛もなくなります![]()
髪が一番早く抜け、眉毛まつげは
3クールが終わる頃だったと思います。
髪の毛と眉毛が無くなり
驚くほど人相が変わりました。![]()
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一気に病人に見えます。
ほんとに鏡を見るのが辛かった。![]()
それでも私は出かける時には
スカーフウィッグをつけて![]()
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メイクをして![]()
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好きな服を着る![]()
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それだけで、
気持ちが少し上がるのを感じました![]()
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今は本当に便利な時代です。
・ウィッグ
・眉毛シート
・つけまつげ
などなど、外出しなくても
ネットで揃います。
こういった小物を駆使すれば
治療前と変わらない
髪も眉毛もまつ毛もある
自分に戻れます。
体調さえ良ければ、
容姿を気にせずに外出もできる。![]()
家にこもっていると、
どんどん自分らしさを失っていくようで
社会から置いていかれるような、
そんな不安もありました。
でも、
鏡の中に
少しだけ笑顔の自分が見えたとき![]()
思いました![]()
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お洒落は、
誰かに見せるためのものではなくて
私にとって“装い”は、
ただの見た目ではなくて
心を少しだけ前に向けてくれるもの。
病気になってから、
笑顔が減っていたかもしれません。
だからこそ今は、
無理をするのではなく
自分を大切にするために
笑顔になれることを選びたい。
そんな気持ちが、
この頃から少しずつ強くなっていきました。
この頃はまだ、
「見た目を整えれば気持ちも整う」
そう思えていた時期でした。
でもこのあと、もう一歩深く
「自分と向き合う出来事」
が待っていました。
その話は、また次回に。
最後までお読みいただき
ありがとうございました。










