11/30、国民生活・経済・社会保障に関する調査会が開かれました。


 今回は『円高問題と産業空洞化』をテーマに、大田区で工場を経営されているダイヤ精機㈱ 諏訪貴子 代表取締役社長と、「お、ねだん以上」のコマーシャルでお馴染みの㈱ニトリホールディングス 似鳥昭雄 代表取締役社長のお二人を参考人としてお招きし、円高が雇用の現場にもたらす影響についてお話を伺い、質問させていただきました。


 知事時代は職業訓練所やアメリカのコミュニティカレッジのような物を作りたいと思っていましたので、まず、諏訪参考人には、製造の現場から見た人材育成について伺いました。


 グローバルな時代の中で、「モノづくりを学ぶなら日本へ」の仕組み、海外の工場で働く現地の人を教育するために日本へ呼び込む仕組み作りは重要で、コミュニティカレッジ等は賛成とのこと。また人材育成を考えるうえで、「見て盗んで体で覚えた」職人と「一から手取り足取りして教えてあげなければ動かない」若者の世代間のギャップをどう埋めるのか? という問題があり、技術を教えることも大事だが、コミュニケーションスキルはもっと大事で、そのための教育支援を考えていただきたいというご意見を頂戴しました。

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 また、似鳥参考人には、ニトリやユニクロ等がもたらす価格破壊について伺いました。安さは、異業種も含めてどんな業態でも追い付かれるし、価格競争ができないところは残れない。海外で安く生産しても、品質の管理は徹底しているが、それもいずれ追いつかれる。しかし(ニトリで提案している)コーディネートに関しては難しいと思う。ニトリやユニクロは、業界のプライスリーダーとして、日本の物価を下げる(安くする)原動力になっていると思う、とのご意見を頂戴しました。

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 行き過ぎた円高は看過できない問題であり、これからの日本のモノづくりや産業育成、新規の雇用開拓、雇用の維持など、経済活動をこれ以上失速させないためにも、急いで対処しなければならないと思います。まだお伺いしたいことはありましたが、限られた時間の中で、貴重なご意見をいただけました。


質疑の様子はこちらからどうぞ11/30国民生活等調査会  

※寺田の質疑時間は開始から1時間15分を経過した辺りから10分程度です。