1月24日から7か月に及んだ通常国会が8月31日ようやく終わった。歯医者に行きたかったけれども、そういう時間も取れず、調子の悪い時は“ほなほな”と食事をして乗り切った。本会議と委員会を合わせて34回質問に立ち、いろいろな問題に、単なる批判ではなく具体的な議論をしたつもりだ。


 自慢するつもりはないが、知事時代は『日本一簡素で効率的な行政』を目指して改革を進めて来た。秋田県の行財政改革は日本でもトップクラスだと国も認めている。

 一つの例として、秋田県では、平成17年3月の合併特例法の期限に向けて、69ある市町村が合併して25市町村になった。県としても、「将来、権限を市町村に移譲するため」と、強く合併を推進してきた。しかし、ただ「形だけ合併すれば良い」というわけにはいかないので、国に先駆けて、今から7年前の平成16年2月に、県から市町村に中核市並みの権限を委譲することを県条例で定めた。

 それが、国ではようやく今になって47の法律の権限を地方に委譲した。しかし、秋田県では既にこのうちの20についての権限委譲を実施済である。それくらい、国会では地域主権・地方分権に関しての感覚が遅れている。また国会議員も認識していない。そのうえ、国の役人は権限委譲を小出しにしかしない。

 この法律 は、車でいえば『新古車』のようなものだ。しかし、これを始まりの一歩として、地域主権・地方分権を進めて行きたい。


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『山の彼方の空遠く・・・やっと出てきた権限委譲』お粗末。