通勤に東京電力本社横を通ると、いつも報道各社の中継車が待機していて、多数の警官がバリケードを持って警護している。これひとつ見ても、今日の事の重大さを知ることが出来る。


 このメガ企業に働いている、なかでも若い社員の方々は、自分の会社の将来、ひいては自分の将来をどう思いながら働いているのだろう? 東電本社ビルを見上げてそう思う。


 今は原発事故の収束に向けて精一杯だろうが、国策でもあった原発を東電や各界(政・官・業・学)が同じ方向を向いて推し進め、維持してきたことが、果たして、東電(をはじめとした電力各社)にとっても、社会にとっても、必要な、正しいことであったのだろうか? 今回の事故でやっと、原発の安全性に対する見落としが限りなくあった、ということを認識したのではないか?


 今後は、原発の廃止に向け、電力産業とエネルギーの在り方を白紙から見直す必要がある。そして、原子力に頼らないエネルギー供給の確立に向け、我が国の科学技術の粋を結集し、各界が一丸となって進めていくべきである。


 そのうえで、東電(とその関連各社)には、電力産業という“最も保守的な”殻を脱いで、“最も進歩的な”新しい会社へと変革していくことを期待する。


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 今年も、亡くなられた方々を偲ぶお盆の季節となった。

『山の彼方の空遠く・・・ご先祖様出てきてこんにちは。』お粗末。