「寺山修司 没後40年に寄せて」をテーマに俳優の三上博史が語る!! (NHKラジオ第1放送で PM2:05 2023.7.17)

  【われに五月を】(詩)、【ふしあわせという名の猫】【世界の涯まで連れてって】(歌)、短歌 を朗読、歌った。毎年、青森県で命日に寺山作品を朗読するイベントに出演。その朗読をNHKラジオスタジオで再現、エミ・エレオノーラのピアノ演奏。

 ブルトンヌの「パリの夜」に捧げる歌または夜の観察者 という寺山修司の死後パリで見つかったノートから の作品も。

 

『寺山修司の百首』の著者の藤原龍一郎さんが書いています。

 【寺山修司の百首】82ページ6行目に「映画・『田園に死す』冒頭で寺山修司の朴訥な東北訛りで音読される。」とありましたが、朗読者は(映画「書を捨てよ町へ出よう」主演の)佐々木英明(寺山修司 記念館 館長に就任)だと思います。 (寺山修司 の会 ・発信)

↑ 上記のご指摘の件、ありがとうございます。
私は映画『田園に死す』を見て、冒頭の短歌の朗読の声がテレビ出演等々で記憶していた寺山修司氏の声だと思い込んでしまい
『寺山修司の百首』には上記のように記述いたしました。
青森訛りの朗読ということで、最初から寺山修司自身の声だとの先入観での思い込みがあったことは否めません。  

佐々木英明氏が『書を捨てよ、街へ出よう』の主演俳優であることは存じております。また、あらためてアマゾンプライムビデオで『田園に死す』を再確認し、クレジットに佐々木英明氏のお名前があることも確認しております。
参考書籍として執筆時に参照したフィルムアート社版の『田園に死す・草迷宮』の132ページの『田園に死す』スタッフ一覧に佐々木英明氏は演出助手としてお名前が載っていることと、キャスト欄に朗読者のお名前が載っておりませんでしたので、朗読が佐々木英明氏であるとは、まったく考えておりませんでした。

とはいえ、ご指摘は、映画『田園に死す』の撮影時のご事情をご存じの方のもののように思えます。
寺山修司朗読と書いてしまったことが、私の早とちりでしたら、お詫び申し上げます。
本書の再版の機会があるかどうかは、まだ、わからないのですが、
もし、再版できましたら、このご指摘に従って書き直したいと思います。
ご厚情に感謝いたします。

藤原龍一郎


と、ご回答いただきました。声紋鑑定しなくても良いですよね。

☆ ・ サウンドトラック盤CD【田園に死す】では寺山修司さんの肉声の自作短歌朗読が収録されていますので、ご興味ある方は どうぞ どうぞ。
 (その解説文(宇田川兵夫さん)では映画本編で佐々木英明さんが代役?朗読者な事実は特記されていないのですが 佐々木英明さんは現 寺山修司記念館長でもあるので 寺山記念館ワールド側で ぜひ ご発信くださいますよう、重ねて どうぞよろしくお願いいたします。 寺山記念館・開館時の指針に「青森県 三沢市 からの発信」が うたわれていたような。

 でも、佐々木さんが映画内で短歌を読んだ、というのを寺山修司死後数年後の講演(対談)で故 九条今日子さん在席された場で話されていたことなので … 。  映画上映会後のアフタートーク会みたいので。
 (『寺山修司 倶楽部』・筆)

「にほんの詩集」シリーズ・『寺山修司詩集』(角川春樹プロデュース、角川春樹事務所・刊)、小説家・天童荒太さんが書いた解説文が 良いですね。映画「ボクサー」(寺山修司が監督)について 好評価されていたり…  (2022.07.18

 

サマセット・モーム(小説家)の言葉に The ability to quote is a serviceable substitute for wit.

 (引用の上手さは、機知の無さを うまく隠してくれる。) という警句があるようです(日本経済新聞・文化面2021.6.27「うたごごろは科学する」坂井修一(歌人・情報科学者)          … モーム『作家の手帳』

 寺山修司の場合は ?   引用の天才 と「スタジオジブリ」鈴木プロデューサーが寺山修司を愛読して そこから「卒業」して 創作活動へと進まれたらしいのですが 引用やコラージュから「オリジナル」「原典」を超えるものを見せていく ということなのでしょうか?

 寺山修司の表現を「引用」と呼ばれるのを嫌がっていた「寺山修司の身近の人」もいたようですが。

「作家が記した五輪の記憶 (下)」[もう一つの戦争に怒り 寺山修司]  「オリンピックは いつのまにかスポーツの祭典ではなく、もう一つの戦争になってしまった。」:寺山修司「血ぬられたオリンピック」(「死者の書」)  : 日本経済新聞「夕刊文化」2021.7.21 編集委員・瀬崎久美子

「身毒丸」 戯曲が無料で全文閲覧できる。戯曲デジタルアーカイブを開設(日本劇作家協会  6.18.2021朝日新聞「文化」) 「毛皮のマリー」も 読めます。 

 「週刊現代」2021.6/26号 …「【昭和の怪物】研究 その125 寺山修司」  …’寺山のコトバに日本と世界が 踊らされた’    →  週刊現代2021年6月26日号 | 週刊現代 | 講談社 (ismedia.jp)       …P.186 詩人の寺山修司も のぞき好き 「『毛皮のマリー』など彼の戯曲では のぞきが重要なモティーフになっています」と、萩原朔美 氏(映像作家)。

 

「日本の名句・名歌を読みかえす」新刊 本。 …この本の最後を飾る短歌が、寺山修司。 高橋順子(詩人)編・解説、いそっぷ社。

 

 

 出版社からの紹介文 : 本書の末尾を飾るのは、多彩な才能で知られながら47歳で早逝した寺山修司。「マッチ擦る」の素晴らしさは上の句と下の句が異質なものでありながら、微妙に作用しあって新しい世界を開いていること。いわゆる「取り合わせ」の妙でドラマチックな作品になっている。

 

 * 寺山修司や塚本邦雄は反リアリズムのツールとして映画の方法論を借りた~「朝日 歌壇 短歌時評 『反リアリズムのありか』山田 航」(朝日新聞2021.6.20)
 

 

 

  

      (参考 : → 週刊現代2021年6月26日号 | 週刊現代 | 講談社 (ismedia.jp)

 
 ★◎

NHK短歌」 TV 番組  :  

「歌人、この一軒」のコーナーでは、寺山修司も通ったという新宿3丁目の居酒屋が登場。司会:星野真里 ゲスト:山崎樹範。題は「居酒屋・飲食店」。 7月6日(火)午後3:00 その居酒屋のピザの写真にゲストも短歌づくりに挑戦 

 

 

5月4日 寺山修司の命日。 寺山氏は、原稿用紙にノンブル(ページ数の番号数字)を書かなかったためにトラブルもあったと述懐していた、のが「朝日ジャーナル」誌で寺山担当だった木下秀男さん。青森県への取材旅行に同行して、列車車両の中で寺山が書き上げたばかりの原稿にページ番号を振る手伝いもさせられたことがあった、とか。 (「寺山修司単行本未収録作品集」 2018年・刊 P.334)

 寺山修司の場合は、出版社側の編集者のほうで、作家から原稿を渡された後に「ナンバリング」という道具でページ順に数字を印字していく方式をとっていたのだろう。

 

いま、寺山修司が生きていたならば ?

 「週刊現代」2021年5月22・29日合併号・「いま、あの人が生きていたならば」

   「疫病流行記」について、 萩原朔美(元「天井桟敷」劇団員)、三上寛(映画「田園に死す」出演)。

 

 

 墓はいらない、墓には入らない、生前の寺山修司の遺言予言どおりに 寺山修司の墓はない、「俺たちには墓は ない」のであった。 「墓参り」なんて愚行、愚の骨頂である、空の上のテラヤマ氏も そう言っておられることであろう。いまはやりの終活、墓じまい、葬式はいらない、の原点であろう。 (2021.04.01  April fool)