《人間関係》に関するリミッティング・ビリーフ》
【リミッティング・ビリーフ】
●人に近づいてはいけない
【主訴】
・人に近づくのが怖い
・人と親密になれない。仲が良くなってくると自分の方から壁を作ってしまう
・近づいて欲しくないオーラを出している
・子ども、男性、女性、年上の人等、特定の人に近づけない
・人と一緒にいるとリラックスできない
・人とハグができない
・人から触れられたり、人に触れるのが嫌
・人に自分の物を触られるのが嫌
・人と腹を割った感情レベルの話しができない。自分の本音を言えない
・自分の本心を悟られないように、または、触れられたくない話題を避けるために、自分の方からずっとしゃべり続ける
・シゾイド・回避性・強迫性パーソナリティ障害
【刷り込みの場面】
・親が子どもが近づくのを避けたり、嫌がったので、安心して親に近づくことができなかった
・子どもの頃、「親が怖い、機嫌が急変しやすい、何を考えているかわからない、自分に無関心」といったような理由で、親に安心して近づけなかった
・親から虐待を受けた
・学校等でいじめを受けて、「こんな目に遭うのなら、人に近づくのを止めよう」と心に決めた
・子どもの頃に親や親しみを感じていた人と死別し、「どうせ死んでいなくなってしまうんだから、二度と人には近づかないでおこう」と心に決めた
・子どもの頃、親からスキンシップ(身体に触れるコミュニケーション)を与えられなかった
・親が親しい人付き合いをしない人だった
・親から「○○君とは遊ぶな」「○○の職業の人とは付き合うな」「金持ちは悪人だ」等と言い聞かされ、特定の人に近づけなくなった
【リミッティング・ビリーフ】
●人を信用してはいけない
【主訴】
・人を信用できない
・人を信用するという意味、感覚がわからない
・人との距離感がわからない
・嫉妬心が強い(パートナーを疑っているから)
・グループ内で自分の悪口を言われているような気がする
・「人を信用しなくてはならない」「人を信用したい」という想いが強過ぎる
・自分の理想に合った「信用できる人探し」をしている
・信用できない人、嫌いな人に近づいては、裏切られる経験を繰り返す
・境界性・自己愛性・反社会性・演技性パーソナリティ障害(たとえば、境界性の場合、信用できる人かどうかの確認を繰り返すが、決して信用はしない)
【刷り込みの場面】
・親が、普段は優しいのに急に怒って体罰を加えるといったように、態度を突然変える人だったので、安心して信用できなかった
・親がすぐに約束を破る人だった
・親から裏切られた経験がある
・親から無条件の愛を与えられなかった
・親から「人を信じてはいけない」と言われて育った
【リミッティング・ビリーフ】
●集団に属してはいけない
【主訴】
・集団の中で孤立感や疎外感を感じて溶け込めない
・組織の中で所属感がなく、「ここは自分の居るべき場所ではない」「自分だけよそ者だ」と感じる
・団体行動が苦手
・集団の中で、他の人たちと同じように考えたり、行動したりできない
・組織に不平、不満を持ちやすい(なぜなら、集団内で居心地が良くないから)
・シゾイド・回避性・強迫性パーソナリティ障害
【刷り込みの場面】
・子どもの頃に、家族と離れて育った
・子どもの頃に、家族がバラバラだった
・子どもの頃に海外や良い家柄、貧乏な家庭に育ったために、「自分は他のみんなとは違う」と感じながら育った
・学校でいじめや仲間はずれを経験した
・親が人の仲間や組織、団体などに加わらない人だった
・親から「団体に入るな」「集団には関るとロクなことがない」と言われて育った
【リミッティング・ビリーフ】
●感謝をしてはいけない
【主訴】
・人に対する感謝の気持ち、「ありがとう」という気持ちを感じられない
・人から「やってもらっていること」に気がついていない
・「してもらっていないこと」「足りないこと」「満たされていないこと」ばかりを訴える
・「ありがとう」と言ったり、感謝の気持ちを感じてはいけない気がする
・心から感謝の気持ちを感じているわけではないのに、ことさらに「ありがとう」を連発する
【刷り込みの場面】
・家族の中で、親から「ありがとう」と言われて感謝されたことがない
・親が「ありがとう」を言ったり、人に対して感謝をしない人だった
※【刷り込みの場面】は参考です。
幼少の頃に、その場面や出来事をどうとらえるかには個人差があります。
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