ついこの間まで、近くの丘陵地帯でこのモエギザトウムシ多く見られました。

まるで一つ目小僧の化身のようですね。体長は3~4mm。

昆虫ではなく蜘蛛の親戚で、長すぎる脚の数も8本あります。

中には、その脚の長さが10センチを越えるものもいます。

ちょうど、カザリバガをゲットしたところのようです。

獲物がピクリとも動かないところを見ると、仕留めた直後か、

あるいは食後の一服なのかも知れません。

この写真で、カザリバガがハッキリ見えます。

ムシャムシャ中の写真は、以前に撮った在庫がりました。

相手はカザリバガではなく、ほかの虫のようですが。

やっぱり蜘蛛の親戚で、おまけに座頭だけあって強いんですね(*^_^*)

 

うっとうしい梅雨空が続く中、中国が垂れ流した武漢ウイルスが体裁よく新型コロナウイルスと名前を変えて、

水を得た魚のように世界中で今まさに我が世の夏を謳歌しています。

みなさん本当に気を付けてくださいね。

 

さて近所の公園には沢山の小さな生き物がいますが、これもそのうちの変わり種の一つになるでしょう。

エゴノキの葉っぱにとまっていました。

この首の長い虫はエゴツルクビオトシブミといいます。大きさは8ミリくらい。

その姿は、さしずめ超極小の恐竜といった感じです。(*^_^*) 

5月ごろ、若葉を広げたエゴノキやハクウンボクをよく見ると、

葉が巧みに巻かれたものがぶら下がっているのに気づきます。

それはこの虫が作った揺籃(ようらん)、つまりゆりかごですね。

このゆりかごが、昔あった風習の「落とし文」に似ていることが名前の由来のようです。

落とし文とは?  公然とは言えないことを、文書にし丸めて落としておくものですね。

 

この小さな半透明の虫はアワダチソウグンバイといいます。 大きさは3ミリ前後。

グンバイムシの仲間で、セイタカアワダチソウについて吸汁しているようです。
元は北米原産の外来種で、1999年に兵庫県西宮市で確認されたのが日本での初記録とされています。

しかしこんな目立たなくて小さな、しかも大抵は寄主植物の葉裏で生活しているような虫が

いつ日本に上陸したかは、実際には分からないでしょうね。(*^_^*)

関西地方を中心に、東海、中国、四国などに分布を広げ、何十年かかったか定かではありませんが、

今はすでに関東にも侵入してきているということですね。

名前の後ろの「グンバイ」は、相撲などの「軍配」がその由来です。

ほかにツツジグンバイ・ナシグンバイ・エグリグンバイなどもいます。

こちらは以前に撮ったエグリグンバイです。

 

こんな虫たちに気付く人は、ごく稀でしょうね。(*^_^*)

 

近所の公園にはヤモリやカナヘビ、そのほか昆虫類と様々な生き物が出没します。

季節が温暖になり雨が降ると、決まって登場するのがこれです。

たいていは地上で見られるのですが、時として桜などの大木を這い登ったりもします。

名前はコウガイビルといいますが、環形動物に属するヒルとは異なる動物だそうです。

名前の「コウガイ」は、昔の女性の髪飾りである(こうがい)に頭部の形を見立てたものですね。

体長は30センチくらいから1メートルを越えるものもいますが、胴体の幅は1センチを越えず、厚みは数ミリです。

これが今夏に撮ったもので、大木の窪みにいました。

これは以前に撮ったもので、そばのスケール(35センチ)の長さから推して70センチくらいですかね。

これが頭部です。

私は慣れっこになっていますが、普通の人が見たら「キャー!とかギャー!」ものでしょうね。

まさか公園に「こんなのが」ですね。(*^_^*)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

久しぶりに晴れ間が見えた日に、暗いニュースばかりで気が滅入りそうなので山へ出かけてきました。

中腹までは、ムンムンとする湿気にいささかウンザリです。

麓近くまで帰ってきたとき、セミがうるさく鳴いていました。

これがその正体のニイニイゼミです。体長は20~24ミリ。

成虫は梅雨の最中の6月下旬頃から7月頃にかけて発生し、他のセミより早く鳴き始めるようです。

それにしても、声の割には小さくて色合いも地味なセミですね。(*^_^*)


また、こんなヤツもいました。

これは、全体に透明な感じがするシマバエの仲間でヒラヤマシマバエというようです。

大きさは5ミリ前後。

山間部の川沿いなどで見られますが、不潔感はありません。

山にいたあいだ蚊に刺されることもなかったのですが、予報に反して途中で雨にあい、

少々しょぼくれて山をあとにしました。(*^_^*)

 

今日は、近くの丘陵地で撮ったホタル(ホタル科とホタル上科)の特集です。

全部で5種類いますが、いずれも幼虫の時から陸地で昼間に活動し、おまけにほとんど光らない種類です

夜間撮影をしない私ならではのシロモノですね。(^_^)

 

このムネクリイロボタルは、低山地の里山等に生息している陸棲のホタルです。

体の背面は多少光沢があって黒から黒褐色で、前胸だけが橙赤色をしています。

成虫は一般的に発光しないと言われていますが、一応、発光器があって短い時間なら発光することもあるそうです。

体長は7ミリくらい。

 

これはベニボタルといって、もっぱら日中に活動するホタルです。

山地の葉っぱなどにとまっているのをよく見かけますが、発光器は持たないので光ることはないそうです。

体長は8.5~14.3ミリ。

このベニボタルには毒があり赤い体を警告色としているので、他の虫もベニボタルを擬態しているようです。

例えばニホンベニコメツキ・アカハネムシ・ベニカミキリなどです。

これらは擬態することで体内に毒を作り出すコストをかけることなく、

楽して鳥などの外敵から避けられるという訳ですね。(^_^) 

 

初夏に山地で見られるベニボタルの仲間にクシヒゲベニボタルもいます。

これもまた発光しませんが、体に毒を持っていて天敵への警告のために目立つ赤い色をしています。

は大きくて触角がノコバ状。は小さくて触角が櫛歯状。

体長は9~20ミリと幅があります。

 

成虫の発光がほとんど目立たないホタルの一つに、このオバボタルもいます。

体は平べったく、長く扁平な触角を持った幼虫も含めて陸棲のホタルです。

大きさは7~12ミリ。

 

オバボタルより少し大型で、胸部の赤紋も大きいオオオバボタルもいました。

これもまた幼虫も含めて陸棲で、低山地に生息して昼間に活動しています。

発光器があり、羽化直後はよく発光するが、その後はほとんど光ることはないようです。

 大きさは13~15ミリ。

 

わが家の近くに多摩川の支流の一つで浅川という、文字通り深い淵のない浅い川が流れています。

今日の小さな生きものたちは、その河川敷に今年いた連中です。

 

これは平地から山地にかけて生息しているムナキルリハムシです。

別名をムナキナガツツハムシと言うようです。

ズングリムックリのこの姿、大きさは5~6ミリと極小、初めてお目にかかります。

 

これは大きさが27~34ミリのクビキリギスです。

緑色または褐色で、口の周囲が赤く頭頂が著しく尖った大きなキリギリスですね。
指に噛みつくと離さず、無理に引っ張ると首が抜けるのでこの名がついたらしいです。

まさか噛みついてくるとは知りませんでした。(^_^) 

 

これは大きさが14~17ミリの全身が赤色のカメムシの仲間でアカサシガメといいます。

今年はカメムシが不作の年のようで、河川敷の草むらで見つけられたのはラッキーでした。

 

これは公園や河原で2週間程度と短い期間しか見られない虫で、ヒゲブトハナムグリといい、

ハルジオンなどの花粉を食べつつ晴れた日の日中に活発に飛び回っています。

名前にハナムグリと付きますが、分類的には原始的なコガネムシの一派らしく、ハナムグリとは異なるそうです。

大きさは1センチほど。
 

 

これはマーガレットやデージーなどの白い花、あるいはシーツや布団などの白っぽい洗濯物によく集まってくる

ヒメマルカツオブシムシです。近所の公園にいました。成虫の体長は約3ミリ。

毛織物などの害虫ですが、写真のようにハルジオンなどの雑草にもよくとまっています。

 

この虫、なんでしょう?

実はこれを撮ったとき「どこかで見たことがある」と思いましたが、

後で調べてゴキブリの一種と分かったときは驚きました。(^_^)

名前はモリチャバネゴキブリと言って、クロゴキブリやチャバネゴキブリなどに代表される、

嫌われものの都市型のゴキブリではありません。

体長は12ミリくらいで、タマムシほどではなくても少しキレイに感じました。(^_^)

でも、所詮ゴキブリはゴキブリといったところでしょうか。(^_^) 

名前に「森」と付いていますが、森林だけでなく草地にも多く見られます。

落ち葉や枯れ草の堆積しているところをねぐらとしています。

ちなみに、このモリチャバネゴキブリが人家に入って棲みつくことはないのでご安心を。(^_^)

 

ついでですから、体長25~30ミリの屋内に出没する普通のクロゴキブリ一応紹介しておきましょう。

ですが、その容姿には大変な違いがありますね。

家を追い出されたのか、公園の大木の穴にいました。(^_^)

 

 

 

 

 

 

今は梅雨の真っただ中ですが、その前に様々な場所で、様々な小さな生き物たちがヒッソリと暮らしていました。

これは、近所の公園にいたセボシジョウカイというジョウカイボンの一種です。

 

背中(胸部)に小さな黒紋が一つあるのが特徴的で名前の由来になっています。

しかし私が撮った個体のように、たまに紋のないセボシジョウカイもいるようなの

でちょっと注意が必要です。体長は1センチくらいです。

 

これは、近くの河川敷の草むらの中にいたトノサマバッタです。

普通は人が近づくとすぐに飛び立つのですが、なぜかこの時はジッとしていました。

個体によって色に差があり、緑色型と褐色型の2つのタイプがあります。

大きさは♂35-40mm ♀45-65mmです。日本の場合、実質的に平地の広大な草原は河川敷くらいしかないため、

トノサマバッタの生息地も河川敷である場合が多いようです。

 

これは、近くの畑の野菜や花などにとまっていたラミーカミキリです。

 

成虫の体長は10-20mmほどの小型のカミキリムシです。

日本のものは幕末から明治にかけて侵入した外来種とみられています。

 

これは、いつもの丘陵地帯のカヤの葉裏にとまっていたトビイロシマメイガ(鳶色縞螟蛾)です。

 

翅(ハネ)を開いたときの大きさは15~20ミリ。害虫の部類に入るのでしょうが、

縁毛の金色と後翅の明るい紅が、まるで歌舞伎の衣装のように色鮮やかですね。

 

今日は最後までよく見てくださいね。最後が凄いですから(*^_^*)

 

今回紹介するのはカナヘビ君です。名前の後ろにヘビが付きますが、蛇ではなくてトカゲの一種です。

大きさは成体で16~27センチで、褐色をしており乾いた感じの粗い鱗が特徴です。

(普通の日本トカゲの場合は、肌がスベスベでなめらかです)

草やぶや、公園などに広く生息していて昆虫やクモを食べて生きています。

グランドのフェンスの上にいました。ちょうど私と目が合って、こちらをしきりにうかがっています。

 

 

あーでもないこうでもないと、こちらの動きを予測しているのでしょうね。

なので、私の眼は彼の上半身ばかりを見つめていました

ふと気が付くと、何だか様子がおかしいのです。

何が?  アッ、シッポがない!!。

おそらく自切したのでしょう。折れ曲がっているのではなくて、本当に無いのです。

これ、このように。

なぜ自切したのか、それはわかりません。きっと何かに襲われて、シッポにかみつかれたのでしょうね。

さぞや痛かったことでしょう。

いまだに再生されていないところをみると、シッポを失ったのはつい最近のことのようです。

アッパレと言うか、ガンバレと言うか、つい声をかけたくなりました。(*^_^*)

最初からシッポなしに気づいていた方には、拍手喝さい凄いです!