今日は、近くの丘陵地で撮ったホタル(ホタル科とホタル上科)の特集です。
全部で5種類いますが、いずれも幼虫の時から陸地で昼間に活動し、おまけにほとんど光らない種類です。
夜間撮影をしない私ならではのシロモノですね。(^_^)
このムネクリイロボタルは、低山地の里山等に生息している陸棲のホタルです。
体の背面は多少光沢があって黒から黒褐色で、前胸だけが橙赤色をしています。
成虫は一般的に発光しないと言われていますが、一応、発光器があって短い時間なら発光することもあるそうです。
体長は7ミリくらい。
これはベニボタルといって、もっぱら日中に活動するホタルです。
山地の葉っぱなどにとまっているのをよく見かけますが、発光器は持たないので光ることはないそうです。
体長は8.5~14.3ミリ。
このベニボタルには毒があり赤い体を警告色としているので、他の虫もベニボタルを擬態しているようです。
例えばニホンベニコメツキ・アカハネムシ・ベニカミキリなどです。
これらは擬態することで体内に毒を作り出すコストをかけることなく、
楽して鳥などの外敵から避けられるという訳ですね。(^_^)
初夏に山地で見られるベニボタルの仲間にクシヒゲベニボタルもいます。
これもまた発光しませんが、体に毒を持っていて天敵への警告のために目立つ赤い色をしています。
♀は大きくて触角がノコバ状。♂は小さくて触角が櫛歯状。
体長は9~20ミリと幅があります。
成虫の発光がほとんど目立たないホタルの一つに、このオバボタルもいます。
体は平べったく、長く扁平な触角を持った幼虫も含めて陸棲のホタルです。
大きさは7~12ミリ。
オバボタルより少し大型で、胸部の赤紋も大きいオオオバボタルもいました。
これもまた幼虫も含めて陸棲で、低山地に生息して昼間に活動しています。
発光器があり、羽化直後はよく発光するが、その後はほとんど光ることはないようです。
大きさは13~15ミリ。