(ネグロス島ドマゲッティの不良少年。夜にフライドチキンを盗みに入る)
やっとほわほわできる、パグサンハンについた。
みーんな田舎の人で、性格がほがらか。
やさしい。
ついてすぐ、おなかが減ったので、レストランに入った。
イタリアンと中華料理が食べれるという、めっぽうでたらめな店だった。
そこのウェイトレスの女の子に、「かわいいねえ」と話かけると、にっこり。
「ありがとう」だって。
何だか旅の気分が味わえた。
パグサンハンは、街といっても、メインストリートは数百メートル。
♪この街のメインストリートわずか 数百メトォル
って浜田ショーゴの歌みたいじゃないか。
コンビニがあって、深夜まで開いている。
マニラと違い、ぜんぜん警戒してない。
それでもストリートチルドレンはいて、コンビニに来る人に、お金をねだっていた。
ちょっと離れるとやけに洒落たタイ料理やもある。
昔はラグーナ州の州都だったとか?
次の日は、慰霊に行くことにして、夜はよく寝ることに。
久しぶりにしずかな夜にひたった。
どこか遠くで、若者たちの遊ぶ声。
誰かが、向こう岸で川にとびこむ。
ボッチャンと音がする。
パグサンハン 川にとびこむ 水のおと
どうでもいい川柳だこと~。
ほわ~ ほわ~。
そして朝。
まぶしい太陽の光。
ぼくはようやく元気が出てきた。
今日は、日本人が、日本の兵隊さんのために建てた慰霊施設、「比等寺」を探しにいくんだ。
どうも山の向こうの谷間にあるらしい。
場所がわからないので、歩くっきゃない。
ぎらんぎらんの真っ赤に燃えた太陽だからーの中を、ひたすら山に登る。
途中でなぞのお姉さんに遭遇。
どんな趣味なのか、帽子にCDを数枚縫い付けて、かぶっている。しかも裸足。
自由な服装で楽しそうだ。ちょっとおかしくなった子なのかな。
どんどこ歩くこと数十分。もう無理、とあきらめかけた時、やっと谷間のめじるしが見えた。
そこから今度は急に下る。下る下る。
谷間の底につくと、ミニチュアのお寺のような境内があった。
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