デパートの店で航空券を予約しようとする私たちだったが。

よくみると、受付のお姉さん、おなかが大きい。
臨月のようだ。
つまりおめでた。
それなのに仕事やってるなんて、
すごいなー、とか
素朴に思っていた。

お姉さんは、マタニティ・ブルーな目で、
私に航空券控えをくれた。

「はい、飛行機とれました」

そっけない。

控え用紙をみると、ちーっこい、
ほんとに米つぶみたいな字で、
行き先と、日にちが書いてある。

しかも英語ときた。

もちろん、まともに確認しなかった。

センセイも、いちおう見る。
が、すぐにバッグにしまった。

ブルーな目のお姉さんに礼をいうと、
ほんの少しだけ笑った。

これで、無事飛行機はとれた。

ロビンソンのまわりのストリート・チルドレン
たちにも、衣服をあげられたので、
もうここに用はなかった。

ホテルを、もっと港の近くにかえることに。

タクシーにのって、ごみごみした
街中に入っていった。

ホテルはすぐ見つかった。
ホテルのある路地に入ると、
道ばたで、若い女の子が
段ボールの家で寝てる。

ストリート・アダルトだ。
子供のころから、ずっと道で物乞いをして、
学校にもいけず、そのまま大人になると、
後できいた。

新しいホテルの周りは、
何かとさわがしいところだった。

(つづくようだ)