リノさんと大砲を見にいった私たち。
穴にはまることもなく、無事に帰った。
帰る途中、リノさんの家族に出会った。
リノさん(ノリさんじゃないよ)の息子は、グアムに出稼ぎにいっている。
リノさん自身も、グアムで働いていた。
土方をやっていたという。
島にもどると職がない。
「魚をとらないのですか?」
「網がないんだ。君はとり方を知ってるか?」
知っていたら教えて欲しいという。
なるほど、だからチュークの魚は人を怖がらないのだ。
誰も魚釣りをしないから。
さらに斜面を下ると、リノさんの(ノリさんではない、しつこいようだが)家があった。
家の前に、自慢の娘さんたちがいた。
娘さんは、きれいに髪を編み込みに結っていた。
チューク人は、本当にお洒落だ。
リノさんたちに別れを告げ、山を降りた。
必ずまた来るから、と約束した。
そのときは服をたくさん持ってくると言い残した。
チュークではじめて仲良くなった家族。
とてもよくしてもらった。
忘れられない思い出だ。
(つづく)

