「たかが鳥、されど鳥」
そう言う人もいるかもしれません。けれど、小さなセキセイインコとの暮らしは、私たちの想像以上に、人生を豊かにし、たくさんの大切なことを教えてくれます。今回は、我が家の愛しいインコたちとの日々を通して、私が気づかされた「鳥の知恵」について、エッセイ風に綴ってみたいと思います。
無条件の「愛」と「信頼」
朝、ケージのカバーを外すと、きゅるるるるん、と可愛い声で「おはよう!」とばかりにさえずる彼ら。私の指にちょこんと乗って、うっとり目を閉じてカキカキをねだる小さな頭。
インコは、私たちがどんな状態であっても、無条件の愛情と信頼をくれます。私が落ち込んでいる時も、イライラしている時も、彼らはいつも変わらず、まっすぐに私を見つめてくれます。「大丈夫だよ」と語りかけてくれるかのように、そっと寄り添ってくれるのです。この純粋な愛情に触れるたび、心が洗われるような気がします。
「今」を全力で生きる輝き
インコたちは、常に「今」を生きています。美味しいご飯があれば夢中で食べ、新しいおもちゃがあれば全力で遊び、眠くなれば何の迷いもなく眠りにつく。彼らにとって、過去の失敗や未来への不安は存在しません。
今日一日を、目の前の小さな喜びを、全身で味わい尽くす彼らの姿は、私たちに「もっと今を楽しんでいいんだよ」と教えてくれます。せかせかしがちな現代社会で、立ち止まって深呼吸することの大切さを、彼らは身をもって示してくれるのです。
小さな変化に気づく「観察力」
インコと暮らすようになって、私は驚くほど観察力が身につきました。ほんのわずかな羽の乱れ、鳴き声のトーンの変化、フンの微妙な形。これらはすべて、インコが発信する「サイン」であり、彼らの体調や心の状態を表しています。
この観察力は、インコだけでなく、人間関係や日々の仕事にも役立つようになりました。目の前の小さな変化に気づき、それが何を意味するのかを考える習慣は、人生の様々な局面で、きっと私たちを助けてくれるでしょう。
「忍耐」と「根気」の尊さ
インコがおしゃべりになったり、手に乗るようになったりするまでには、長い時間がかかります。焦らず、毎日少しずつ、同じ言葉をかけ、同じように接し続ける「忍耐」と「根気」が必要です。
結果が出なくても諦めず、ひたすらインコのペースに合わせる。この経験は、目標達成のためには、一足飛びの結果を求めず、地道な努力を続けることの尊さを教えてくれました。
「当たり前」の日常に感謝する心
毎日、当たり前のようにインコが元気にさえずり、ケージの中を動き回る。この「当たり前」が、どれほどかけがえのない幸せか、インコと暮らすことで改めて気づかされます。
小さな命が目の前で輝いていること、毎日同じ空間で時間を共有できること。私たちはつい、持っているものの価値に気づきにくいものですが、インコたちは、このシンプルな日常こそが、本当の豊かさなのだと教えてくれます。
まとめ:インコは、人生の小さな「師」
セキセイインコは、ただのペットではありません。彼らは、私たちに無条件の愛を教え、今を生きる尊さを伝え、観察力や忍耐力を育んでくれる、人生の小さな「師」のような存在です。
もしあなたがインコとの暮らしに少し疲れたり、悩んだりした時は、そっと彼らの姿を眺めてみてください。きっと、彼らが発する純粋なエネルギーと「鳥の知恵」が、あなたの心に温かい光を灯してくれるはずです。
インコとの日々が、これからもあなたにとって、かけがえのない宝物であり続けますように。